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悪役令嬢、外出の約束をする
この時間って、見る人いるんですかね?
「はぁ~あ~。悲しいですわぁ。悲しいですわぁ」
エリーは、ヨヨヨッと泣き真似をした。
すると、ロメルたちはさらに慌てる。
「悪かった!悪かったから、機嫌を直してくれ!何でもするから!」
「ぼ、僕にできることなら何でも!」
2人がそう言ったところで、エリーの動きが止まる。
そして、ゆっくりと顔を上げた。
「今、何でもといいまして?」
「「うん」」
「へぇ~。何でも、ねぇ」
エリーの顔に笑みが作られていく。
ロメルは不安を感じたが、1度いってしまった手前、すでに撤回することなどできず、ただただ不安を抱えながら笑みを深めるエリーを見ることしかできなかった。
「じゃあ、皆でまたお出かけ致しましょう!」
「「「は?」」」
エリー以外の全員が首をかしげた。




