表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

277/3881

悪役令嬢、待てをされる

「お父様!私は、きちんと1億以上の利益を出しましたわ。約束通り、どなたかの名前をお貸し頂きたいのですが」


エリーは目を輝かせて言う。

父親は、そう言えばそんな約束だったと、約束を思い出しながら、手でエリーを制す。


「落ち着け。後、数日すれば連れてきてやる」


「数日ですか?分かりましたわ」


エリーは首を縦に振る。

 ーー弟、まだ来ないのねぇ。


エリーは心の中で、現在闘病中であろう弟に思いをはせた。

そして、自分が稼いだ金で、治療費が払われるのであろうということにも。


 ーー自分で稼いだお金で、自分を殺しかねない命を救うって、変な気分だわ。

エリーは、ゲームでエリーが殺されるシーンを思い出す。


エリーは弟に毒を盛られて死ぬのだ。

まあ、そこに行くまでに紆余曲折あるわけだが、死へ直結する原因はそれ。


 ーー今のうちに私に懐かせておかないとダメよねぇ。まあ、毒の耐性はかなり付いてるから良いんだけど、愛に頭を染められた人が何をするのか分からないから困るわ。


エリーの頭の中では、弟から狙われないための方法が幾つか浮かんでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 「エリーの頭の中では、弟から狙われないための方法が幾つか浮かんでいた」 その弟を抹消する選択肢も検討されているのでしょうね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ