悪役令嬢、なぜか信頼される
エイプリルフールと言うことで1つ嘘を。
実は、この作品のストックは50話以上あるんです!
「……そうか。じゃあ、お前の言うとおり、薬局に接触しつつ、召喚を煽ってみるとしよう」
「それが良いですわぁ。……あっ!あと、召喚は学園に入るときにやった方が良いと思いますわ。学園なら、教会のモノに邪魔されることはないはずです」
エリーは、できるだけゲームと召喚の時期が合うように言っておく。
イルデはそんなエリーの思いには気づかず、言葉をそのまま受け取って納得した。
「関わりたくないという割に、色々手伝ってくれて助かったよ。また、来ても良いかな?」
イルデが期待するような目でエリーを見つめる。
ーーえっ!?これだけで味方認定されたの!?
「ダメですわ。今回こんなに情報を渡したのは、しばらく私と接触する必要をなくすためですの。あまり私たちの結びつきがあるように見せたくないですわ」
「……そ、そうかぁ。残念だなぁ」
イルデは肩を落とす。
そこで、エリーはこの少年を利用しようと考えた。
「まあ、教会を潰さないんであれば、また来ても良いですわよ」
「潰さない?僕に諦めろって言うの?」
「半分正解で、半分間違いですわ。私が言いたいのは、教会ほどの大きな組織なのですから、潰すのはもったいないと思っておりますの。だから、イルデ様が、教会を乗っ取りませんか?」
エリーはそう言って、黒い笑みを浮かべた。
イルデはエリーが何を考えているのか分からず、ただ恐れることしかできなかった。




