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悪役令嬢、2回目の事情聴取
誤字報告ありがとうございます。
「それでは、もう1度事情聴取をさせて頂きます」
今回は、個別でなく全員で受けることになった。
その理由は、
「我が教会のモノが、王族方を侮辱するはずがない!王族様方!コレは何かの間違いなのでしょう!」
事実を無かったことにしたい、教会側の権力者が出てきたからだ。
ここで被害者側を全員納得させられれば、無かったことも可能なのである。
「とりあえず、私は侮辱されたと思う」
第1王女のタキアーナが、珍しく怒りのこもった声で言った。
そのタキアーナに、他の王族も続いていく。
「俺も聞いたな」
「僕も聞いたねぇ」
「私も訊きましたわ」
「ぼ、僕も!」
教会側の出席者は、顔をゆがめる。
自分に刃向かうモノが存在することを許せないような表情である。
ーーしばらくは、見ているだけにしましょう。
エリーは傍観者でいることを決めた。




