表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

259/3881

悪役令嬢、こっちも導く

「だがなぁ。俺だって家族やエリーは大切なんだぞ」


ロメルが不満そうに言う。

 ーー!え?私も大切な人の1人なんだ。どれだけ私の好感度高いのよ。


エリーはゲームなら親密度メーターが真ん中まで上がっているだろうと考えながら、ロメルへかける言葉を考える。

父親が近くにいるため、国民は捨ててもいいなどという、迂闊なことは言えない。


「そうですわね。でも、それを見捨ててまで国民をとらなければならないのが、王という最高権力者の立場ですわ。ただ、だからこそ、今みたいに王でないときや、王として選択をしなければならないとき以外に、大切な人たちとの時間を作れば良いんですわ」


エリーは優しく語りかける。

目線も優しくロメルへ向けられている。


だが、目線ではロメルを見ていながらも、全神経を父親に向けている。

自分がマズいことを言っていないか警戒しているのだ。


マズいことを言えば、父親が止めに入るはず。

だが、あまり反応を示していないので、一応大丈夫だとエリーは判断した。


「だからロメル。これからも、一緒に遊びましょう」


「っ!ああ!勿論だ!!」


実はというと、父親はエリーの言葉に反応していた。

だがその反応は、決して悪いモノではなく。


 ーーいいぞ。エリー!さらに王族たちとの繋がりを強固なモノにするのだ!そして、我が家に利益を!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ