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悪役令嬢、再会する
「こちらが、当局で使う薬の保管庫となっております」
案内役に誘導され、エリーたちは次々と部屋を見て回る。
病院と言っても良いレベルだが、手術室がないのが、唯一の違いだと言えた。
「ほぁ~。薬が沢山」
エリーが感心したように息を漏らす。
王族たちもそれぞれの視点で思うところがあるようで、キョロキョロと薬局内を見回している。
「さて、主要な部屋はこのくらいですね。何かご質問などはございますか?」
案内役が質問を募った。
そこで、王族たちが全員手を上げる。
「はいはい!」
「聞きたいことが多すぎますわ!!」
少し声が大きすぎるような気がして注意しようとした。
が、それよりも一瞬早く
「エリー様。お久しぶりですねぇ」
若い女性に話しかけられた。
服装から、職員だということはわかる。
だが、
「え?誰?」




