249/3881
悪役令嬢、薬局内を見る
え!?今どきのヲタクは「ちい」って、使わないんですかぁぁ!!!?????
「こちらで、休息の必要な方々は休んで頂いております」
エリーたちは案内役に、薬局内を案内されていた。
機能的には薬局というか、病院に近い。
「凄い!色々ある!!」
第3王子のエイダーは楽しそうな声を上げた。
すると、即座に案内役が自分の口に人差し指を当てる。
「申し訳ありませんが、お静かにして頂けると助かります」
「あ、あぅ。ごめんなさい」
案内役に注意され、エイダーは顔を伏せる。
即座にエリーはエイダーの頭を撫でる。
「大丈夫ですわ。次から気をつければ良いのです」
「あ、うん。ありがとうエリー」
エイダーの顔に、明るさが戻る。
そのエイダーからは愛らしさが余計に感じられ、エリーはさらに頭を撫でた。
「くっ!最近、エリーの方にエイダーが懐いている気が」
「姉さん。諦めるんだ。エリーとは差がありすぎる」




