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悪役令嬢、薬局へ到着。
誤字報告ありがとうございマスンガーZ(さすがに無理が)
「ん。見えてきた」
第1王女のタキアーナが呟いた。
エリーがつられて外を見ると、
「…あれが、薬局ですのね」
エリーの目に、きれいな外装の建物が映る。
その外観から、かなり儲かっていることが読み取れた。
建物自体も大きめで、エリーの前世でいた国の病院と同じくらいの大きさだった。
馬車が止まると、建物から数人の職員らしき人間が出てきた。
「皆様初めまして。私、今回皆様の案内役を任されたモノです」
そう言って、1人の男性が頭を下げる。
それにつられる形で、他の職員たちも頭を下げた。
「本来はエリー様も来ていることで、顔見知りであられる局長が来た方が良いと思われましたが、残念ながら局長は現在手が離せない状況なので、局長の手が空くまでは私が担当させて頂きます」
「え?エリーの知り合い?」
「薬局のことは知らないんじゃなかったのか?」
案内役の言葉に、王族たちが首をかしげる。
首をかしげるのは、エリーも同じであり、
ーー薬関係に詳しい知り合いなんていたかしら?




