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悪役令嬢、薬局について訊く
「薬局とは何ですの?」
エリーは、王族たちに尋ねる。
すると、第2王女が不思議そうな顔をした。
「あら?エリー。ご存じないんですの?最近、病気やケガに効く薬をくれる薬局が王都で有名になっているんですわよ」
「へぇ~。薬局ですの」
エリーは、感心したように呟く。
基本的に回復は、回復魔法で行われるのが一般的だった。
しかも、その回復魔法は、聖職者しか使うことができない。
というか、使い方を知るためには教会で習うしか方法がないのだ。
そして、その教会は国教の教会であり、あまり刺激することもできない。
宗教が幅をきかせているのだ。
「帰りに寄ります?少し時間がありますし、よれないことは無いと思いますわ」
「ええ。よろしいですの?では、お願い致しますわ」
こうして、予定に薬局へ行くことが追加された。
エリーは薬局へ思いをはせながら、美術館へと入る。
「ん?この絵は?」




