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悪役令嬢、ほっこりさせる
「ふふっ。皆様、そういう考えでしたのね」
エリーはクスリと笑う。
それから、エリーは答え合わせをかねて、店員に目配せをする。
すると、店員は、紫色の指輪を護衛に手渡した。
護衛がエリーに指輪を渡し、エリーはその指輪を、大事そうにはめる。
「ふふっ。皆様ハズレですわ。私が皆様と出会えたのは、毒のおかげ。だから、やはり毒の加護の色、紫が私は好きなんですの」
「「「「エ、エリー!」」」」
王族たちが瞳を潤わせる。
そして、エリーに抱きついた。
「きゃっ!?」
エリーは小さく悲鳴を上げる。
それでも、王族たちはエリーを離さなかった。
「エリー。やはり可愛い」
「俺の予想を裏切るとは、さすがだなエリー」
「エリーなら、正義の黄色だと思ったんだけどな」
「私たちのことをそこまで思ってくれてるなんて。私感動ですわ!!」
「ずっと友達だよ!!」




