237/3881
悪役令嬢、友達とお出かけ
「エリー。こっち。私たちと一緒」
「色々話そうじゃないか」
タキアーナとロメルが、手招きをする。
エリーは微笑んで、王族たちに歩み寄った。
「まずは、アクセサリーショップでしたかしら?」
「そうだよ。何を買おうか。色違いのモノがあるのって、あまり種類が多くない気がするけど」
エリーは、王族たちと共に馬車に乗る。
その周りは、いつもの倍以上の護衛が。
ーーさすがは王族ね。でも、ずっとこんなに護衛に張り付かれたら、息苦しそうだわ。
エリーは、王族でなくて良かったと安心した。
「あっ。着いたよ!」
第3王子のエイダーが、馬車の窓から外を見て、嬉しそうに言う。
扉が開き、エリーたちは馬車から出て、アクセサリーショップへと入った。
「可愛い!可愛いですわ!!」
「ん。同意。でも、色が多そうなのは少ない」
第2王女のリファータが楽しそうに声を上げ、第1王女のタキアーナが気を落したような声を出す。
護衛が店員に事情を説明すると、すぐに店員が奥へと入っていった。




