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悪役令嬢、王族たちの成果を聞く
誤字報告ありがとうございマングース。
「そういえば」
エリーは昔話していたことを思い出した。
今どうなっているのか気になったので、尋ねてみることに。
「王族の皆様で商品を売り出すと言うことでしたが、どうなりましたの?」
エリーの質問に、王族たちが驚いたような顔をした。
そして、全員が笑みを浮かべる。
「聞きたい?」
タキアーナが訊いて欲しそうに尋ねる。
エリーは苦笑しながら頷いた。
「お願いしますわ」
「ふふふっ!なんと、私が作ったモノが、1ヶ月で50万の利益を出した!!!」
普段は感情の起伏が読み取りにくいタキアーナが、今日は珍しく表情を輝かせて話している。
相当喜んでいることが読み取れた。
「俺は40万だった。悔しいな」
「私は30万でしたわ」
「僕は、10万だった。最下位だよぉ」
それぞれが報告をしてくる。
エリーは、感心したように数度うなずき、
「全員利益が出ましたのね。赤字じゃないのは素晴らしいですわ」
「はぁ。僕も、エリーの言うことを聞いていればなぁ」




