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悪役令嬢、恨まれる
村では盗賊狩りの妖精で話が持ちきりだが、他にもその話題で盛り上がっているところがある。
それが、
「何だと!雇った奴らが全滅したぁぁ!!!????」
「ど、どうなっておるのだ!?」
「誰にやられたんだ!?……せっかく、あのクソ令嬢の計画を止められそうだったのに」
エリーの計画を邪魔したい、迷惑アホ貴族たちである。
犯罪者を大量に送り込んで治安を悪化させ、計画が進まないようにしようという作戦だった。
だが、どこからか現れた妖精によって、手のものを全て殺されてしまったのである。
コレによって、邪魔ができなくなってしまったのである。
「新しい者を送り込めないのか?」
「実は最近、盗賊が次々と殺されていて」
さらに、貴族たちの計画を立ち行かせなくしたのが、クラウンの活躍である。
クラウンたちが盗賊などを殺しまわったせいで、漁村に送れる者が少なくなってしまっているのだ。
「くそぉ!おのれぇぇぇ!!!!」
「必ず、必ず邪魔をしてやるぞ、クソ令嬢!!!」
貴族たちが決意を固くするものの、その決意が実るかどうかは、かにの味噌汁(神のみぞ知る)であった。




