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悪役令嬢、妖精と呼ばれる

500ptありがとうございます。

いえぇい!

エリーが夜の活動を行った次の日。

漁村では、とある妖精の話で話題は持ちきりだった。


「おい!聞いたか。あの殺人鬼、オーシャルの死体が見つかったらしいぞ」


「オーシャルだけじゃないだろ。レンクスも、カンバーナも死体で見つかったって」


妖精じゃなくて、犯罪者の話ばかりじゃないかって?

いやいや、妖精が出てくるのはここからだ。


「やっぱり、妖精が全部やったのかな?」


「ああ。盗賊狩りの妖精な」


「妖精の噂は本当なのか?魔法よりも素速く動いて、相手に気づかれずに殺すって」


そう。

噂では、妖精が犯罪者たちを殺したことになっているのだ。


つまり、言い換えれば、エリーが妖精だと思われているのである。

これをエリーが聞いたらどう思うだろうか?


「妖精って、可愛いのかなぁ?」


「はははっ!可愛いかも知れないけど、エリー様にはかなわないんじゃないか?」


「いやいや。エリー様も可愛いは可愛いけど。それは別のかわいさだろ。俺が求めてるのは、こう、セクシーな感じの………」


村人たちの妄想は止まることを知らず、噂は色々脚色されて広まっていく。

因みに、犯罪者殺しの話で盛り上がっているのは、村人だけではない。

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