悪役令嬢、帰りながら兄と雑談を…!?
片手剣を発見したモノの、エリーは特に干渉しなかった。
貰って部屋に置いても邪魔だし、必要なときに取りに来れば良いと考えたのだ。
そして、調理場の見学が終わったエリーは、探検を終了し、部屋に帰ることになった。
その途中で、兄、バリアルとエリーは雑談をしていた。
「そういえば、エリーは初めて鑑定式に行くのかな?」
「鑑定式?」
兄から聞き覚えのない単語が出てきた。
鑑定式の説明を受ける。
「鑑定式は、貴族の子供たちの鑑定をする式だよ。ステータスとかスキルとか称号とか、後は、珍しいけど加護なんて言うのも見られるかも知れないね。持ってなかったら見られないけど」
「へ、へぇ~。楽しそう。子供が集まるって事は、お友達ができるかな?」
子供らしく、お友達なんてことを言っているが、内心とても焦るエリー。
ーーうそぉ!?私のレベルマックスの魔力関係のスキルとか、絶対にバレたらマズいんだけど!
「それに、鑑定式は国王様もご覧になるからね。良いスキルとかを持っていれば、国王様も褒めてくれるんじゃないか?」
「わぁ。私、褒めて貰えるように頑張るね!」
ーーどうやって対策しよぉ!?すぐに考えないと!!




