表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

208/3881

悪役令嬢、兄に勝利を譲る

「それでは、今日はお二人に手合わせをして頂きたいと思います」


ヒューズールからの稽古の2日目。

突然、エリーとバリアルの手合わせが決まった。


「痛かったらごめんね」


バリアルが、心配そうな目でエリーを見る。

エリーは不安そうな顔をしておき、普通の女の子を装った。


「始め!」


ヒューズールが、手を振り下ろす。

それと同時に、2人の戦いが始まった。


まず、エリーは手加減をするため(一撃必殺が発動しないようにするため)、先手を打っておくことにした。

よろよろとした足取りで近づき、ゆっくりとした上段からの振り下ろしを行う。


「ほっ!」


バリアルが体を横に動かして攻撃を避け、それと同時に剣を横になぐ。

剣はエリーの脚に当たりそうだったが、エリーは必死そうに剣で防ぐ。


カツンッ!

軽い音で、木剣が打ち合わさった。


ただ、エリーはその衝撃でよろけ、そこにバリアルが追撃を行う。


「やめ!バリアル様の勝ち!」


こうして、エリーの積み重なる手加減の末、バリアルは勝利を手にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ