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悪役令嬢、元騎士と会う

それは、第2王子のアロークスが攫われた数日後のこと。

エリーと、兄のバリアルは、父親に呼びつけられた。


「バリアル。エリー。君たちの剣の師匠が見つかったぞ」


父親は、薄い笑みを浮かべて告げた。

エリーはその顔を見て、何か裏があるということを読み取った。


「すでにその人には来て貰っているから、早速稽古をつけて貰うと良い」


父親に促されるまま、2人は動きやすい服に着替え、屋敷の訓練場に連れて行かれる。

そこで待っていたのは、


 ーーあの人、アロークスを救出する部隊の、隊長だった人じゃない!?

表の人間で、クラウンのことを知る数少ない人の1人だった。


「初めまして。バリアル様にエリー様。私、ヒューズールと申します。私が、あなた方の剣を教えさせて頂きます」


 ーーセカンドからの報告だと、特に罰則は受けなかったという話だったけど、どうしたのかしら?

エリーは、ヒューズールがこの場所に居る理由がわからず、首をかしげる。


「エリー様。首をおかしげになられていますが、どうかされましたか?」


「……私の記憶が正しければ、ヒューズールという名前の騎士様が、騎士団の中でもかなり上の立場にいたはずですが」


エリーの言葉に、ヒューズールが固まる。

まさか、こんな幼年の貴族の令嬢に、自分の存在が知られているとは思っていなかったのだ。


「え、ええ。その通りです。ただ、少し事情があり、現在は騎士の職から離れております」

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