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悪役令嬢、アロークスの未来を変える
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騎士たちが館に突入する前、エリーに助けられたアロークスは、その姿をじっと見つめていた。
エリーはその目線を気にせず、そこらにあった王家に関する資料などを回収していく。
エリーが資料をしまい終わり、もう帰ろうかと思ったところで、アロークスがぽつりと言葉をこぼした。
「あなたは、正義なのか?」
エリーの動きが止まる。
そして、アロークスの方へ振り返り、
「正義とは、後のモノが決めることであり、自分で決めるモノではない。ただ、我は闇を支配する。それだけは真実だ」
そう言って、窓に近づく。
アロークスはその背を追いかけ、
「待って!……って、行っちゃった」
エリーは、アロークスの意思も聞かずに窓から飛び降りた。
アロークスは、消えたその背を思い残すように、虚空を見つめている。
「殿下!!ご無事ですか!?」
虚空を見つめるアロークスを。騎士長の声が現実に引き戻した。
アロークスは、心配するなと軽く頷き、ヨタリと立ち上がる。
「クラウン、かぁ」




