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悪役令嬢、マウントをとる
「い、いや。ちょっと待て。これは、コレはどうなっているんだ!?」
父親は頭を抱える。
実は、今回選んだ暗殺者たちは、エリーの護衛たちをケガさせないような意味も込めて、公爵家で雇っている暗殺者の中でも1番の精鋭たちに依頼したのだ。
だが、結果は失敗。
数刻も経たずに、全員が無傷で捕縛されてしまったのだ。
「え、エリーよ。一体お前はどんなモノたちに依頼を頼んだのだ?」
手を震わせながら、父親は尋ねてくる。
エリーはなんと言うこともないように、
「実力には申し分ないモノたちですわ。ただ、実績と名誉が無いから、私に雇って欲しいと言われまして」
エリーは適当に、それっぽいことを言っておく。
普段はそれがでまかせだと言うことに気づいただろうが、現在の父親は全く落ち着けておらず、思考も上手く働かない。
だから、
「そ、そうか。認めよう。素晴らしい護衛を雇ったのだな」
と、あっさり信じてしまった。
が、公爵としての経験から、
「エリー。是非とも私にもその護衛を紹介してくれないか?」
と、自分もその護衛たちとパイプを作ろうということは、思いついた。




