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悪役令嬢、守られる
すぐに1日経ち、エリーが襲われる日になった。
その日はエリーが漁村へ向かう日だったため、エリーは移動中に襲われるだろうと予想した。
因みに、今日襲われることは、セカンドたちにもきちんと伝えてある。
護衛はシッカリしているはず。
まあ、エリーが思うとおり、過剰すぎる護衛が付いているわけだが。
とは言っても、その数はいつもとは違わない。
ガタンッ!
予想通り、行きの道中で馬車は襲われた。
そして、誰かの悲鳴が………
しなかった。
「ん?どうしたんだ?」
父親も首をかしげている。
いつまで経っても襲撃が来ないため、父親が馬車の扉を開けると、
「なっ!?そんなバカな!我が家の精鋭だぞ!?」
父親が雇ったらしい暗殺者たちが、木につるされていた。
そして、すでにクラウンの仲間たちの姿は消えている。
「お父様。これで、私の護衛を認めて頂けますか?」




