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悪役令嬢、ご機嫌な方
何かがおかしかったのは、カゲウスだけではない。
もう1人、
「ふふふぅ~ん」
「………フーニ。随分とご機嫌ね」
フーニが珍しいことに鼻歌を歌っていた。
普段から無口で物静かな彼女だが、今日は機嫌が良いようである。
「ん。資料」
「資料?……ああ。この前私が読んでたヤツ?」
「ん」
クレアがこの前読んでいた資料に関係があるらしい。
この前というのは、
ーー幻影魔法のときの話よね?
フーニに見られたのは、その資料だけのはずだ。
「新しい魔法」
どうやら、新しい魔法を使えるようになったらしい。
ーーそういえば、黒魔術に関してもかかれてたわね。アレを見たって事かしら。




