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悪役令嬢、思い悩む理由
クレアは次の日の会議に期待しながら帰路についた。
そして、その次の日。
会議が始まる。
のだが、その前に昼のことも伝えておこう。
「ほら。モウント。行き過ぎないで」
「えぇ~。俺は止まれねぇよ」
モウントと話をしているところから分かるように、現在はダンジョン探索中。
そんな中の出来事だった。
「………」
「どうしたのよカゲウス。そんなに思い悩んだ顔をして」
「ん?いや。別に何でも」
カゲウスはそう言いつつも、難しい表情をしていた。
クレアが思い出すのは、半年前のこと。
カゲウスが所属していると思われるリブコールを、ほとんどこの国から追い出してしまった。
じつは、その影響が最近学園に出てきているのだ。
ーー学園に通わせているスパイの学費が、払えなくなってるのよねぇ。
今まで他のスパイが稼いでいた金が入ってこなくなった。
つまり、学費の確保も難しくなってしまっているのだ。




