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悪役令嬢、兄を操る
「お兄様!?」
エリーは、こけた兄に急いで駆け寄る。
ただ、それによって時間が無くなり
「ふへへっ!追いついたぜぇ」
盗賊たちに追いつかれてしまった。
兄、バリアルは、その盗賊たちを睨みながら立ち上がる。
「何者だ!この狼藉は、僕が、ハアピ家長男、バリアル・ガノル・ハアピと知ってのことか!」
バリアルは吠えた。
だが、盗賊たちはそれを、面白そうに笑ってみている。
ーーこのイベント、バリアルがエリーをかばってケガを負っちゃうのよねぇ。
エリーは、ゲーム中で知ったことを思い出した。
バリアルは、盗賊たちに背中を切られ、大きな傷を残してしまう。
ゲーム内では、そこの傷が影響して呪いをかけられ、魔族に操られるというルートも存在する。
エリーは、そんなことはさせないと、兄の袖を掴み、
「きゃあぁぁ!?お兄様ぁ!」
悲鳴を上げながら袖を引く、
すると、直後、バリアルが居た場所を、剣が通り過ぎた。
「ちっ!動くんじゃねぇぇ!!!」
盗賊が怒鳴るモノの、エリーはちょこまかと動き回り、兄を操って攻撃を回避していく。




