悪役令嬢、戦局を操作する
エリーは最近、夜の活動も、いっそう充実してきている。
なぜなら、
「クラウン様。火傷蜥蜴の本部から人員が」
「新たな魔力狂いが発見されました!」
「闇の加護持ちが動いたようです!」
エリーたちが行った工作により、現在の最大の敵である火傷蜥蜴が内部分裂をしたからだ。
最初はボスも怖くて乗り気ではないようであったが、部下たちに言われた世辞やらでその気になり、本部に反旗を翻したのである。
しかも、本部を次々と打ち倒すことに成功。
コレはもう行けないわけがないと言うことで、現在はボスも勝利を確信している。
エリーたちは、ボスたちが本部に負けないように、本部から送られてくる人員を間引いたり、事件によって操られている、闇の加護を持つ子供たちを守ったりしている。
「本部にはセカンドたちを、加護持ちにはサードたちをいかせろ。魔力狂いには我が対応する」
エリーは部下からあげられる報告に、人員の派遣を行いつつ、自分もきちんと出動する。
魔力狂いという名の、火傷蜥蜴の実験の被害者は、エリーにしか救えない。
だから、魔力狂いが発見されたら、エリーはそれを最優先しなければならない。
最近は部下が増えたことにより、さらに魔力狂いの発見件数が多くなっている。
エリーは毎日、魔力狂いを救いつつも、きっちり本部から送られた人員の殺害も行うのであった。
しばらくは、そんな夜が続く。




