悪役令嬢、考えた利用法を教える
誤字報告ありがとうございますぅ!
「まず、考えるべきなのは、なぜこんなモノが生まれたのかと言うことですの」
エリーがそう言うと、王族たちはそれぞれ考え出した。
最年少の、第3王子であるエイダーも、一生懸命考えていた。
ーー可愛いわね。
そんな第3王子に、母性が刺激されるエリーであった。
「まあ、簡単に理由を説明しますと、品質の問題でお茶の味があまり良くないと言うことと、量が少ないと言うことが原因ですの」
「っ!魚粉で味を変えて、さらに、かさ増しも?」
第1王女のタキアーナが考察を口にする。
ーーこの子、将来伸びるわね。
今回の話で、エリーはタキアーナの評価を数段上げている。
そこでエリーは、できるだけ死なせないであげようと、心に決めた。
「その通りですわ。お茶の味はなくなりますが、魚粉で味を変え、さらにかさ増しを行っておりますの。ただ、私の領地が魚粉を使っているだけで、他の所も魚粉を使っているわけではないですわ」
「果実と合わせたら、かなり人気が出そうだが」
第1王子のロメルは、売れそうなアイディアを口にする。
だが、
「果物が採れる場所ですと、お茶も一緒にとれてしまいますの。わざわざかさ増しをする必要が無いんですわ。ただ、それこそ私の案ですの。果物とお茶を粉にして売り出せば、そこそこ売れるのではないかと思いますわ。ロメルもかなり良い案を思いつきますわね」
エリーはロメルの考えを褒める。
その後も、メイドに止められるまで話は続いた。




