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悪役令嬢、問題点を伝える
「そうですの。魚粉が使われているから美味しくないんですわ」
エリーはそう言って、魚粉入りの粉茶をすする。
ーー私は、普通に飲めるんだけどなぁ。
「じゃあ、魚粉を抜けば良いじゃないか」
第1王子のロメルは反論する。
さらに、
「それに、このお茶は荒い。もっと美味しいお茶を使えば良い」
そう第1王女であるタキアーナは付け加える。
だが、エリーは首を横に振る。
「それだけではいけませんわ。粉状にすると、どうしても技術面の影響で味が落ちてしまいますの。さらに、粉にすると傷みやすくなりますの」
そこまで言うと、反論はなくなった。
王族たちは腕を組んで考え込んでいる。
しばらくしても、良い反論は返ってこない。
ーーそれじゃあ、答え合わせといこうかしら。
「それでは、私の考えたことを言いますわね」
渋々と言った感じで、アロークス以外は首を縦に振った。
アロークスは明後日の方を見てエリーと顔を合わせようとしなくなったので、エリーは無視して進める。




