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悪役令嬢、2回目の面会
「失礼致しますわ」
エリーは頭を下げ、部屋に入る。
エリーがやってきたのは、王族たちが住まう王城。
「あぁ。来たか」
「いらっしゃい!エリー!」
「こんにちは。元気?」
王族たちがエリーを笑顔で出迎える。
1名以外は。
「……ふんっ!」
エリーが目を合わせようとしたら、目をそらされた。
第2王子であるアロークスには、まだ嫌われているようだ。
まあ、好かれるようなことを何1つ行っていないから、当然ではあるのだが。
エリーは近くに居たメイドに手招きをし、耳打ちしておく。
メイドは軽く頭を下げてから部屋を退出した。
そして、軽くエリーたちが話していると、
「エリー様からのお土産をお持ちしました」
先ほどのメイドがお土産を持ってやってきた。
そして、
「それでは、エリー様のご希望により、ここでお茶を入れさせて頂きます」




