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悪役令嬢、船の巨大化をもくろむ

「船を、大きくですか?」


工房で働いている職人が、エリーの言葉に首をかしげる。

そんなことをして何の意味があるのか、と言う顔だ。


「そう!大きい船を作って、沢山人が乗れるようにして、他の町と船で移動できるようにしたいですわ!」


エリーがそう言うと、職人は腕を組んで悩む。

この世界での造船技術では、かなり難しいところなのだ。


この世界、エリーが前世でいた世界とそこまで技術に差があるわけではない。

科学技術も、エリーが前世で居た世界より、きちんと存在する。


魔法もあるので、科学技術と魔法の組み合わせは、かなり凄いモノだった。

だが、ここで、この世界の大きな欠点が発展の邪魔をする。


その欠点が、王政だ。

強い力を持つ王や貴族が国を支配し、平民は基本的に(しいた)げられる。


そして、平民たちは毎日忙しくて、余裕がない。

そのため、生活を改善しようという思いさえ湧かないのだ。


だからこそ、こういった船などの技術は発展しないが、金のある人間だけが使える転移の魔方陣なんてモノは発展する。

この世界では、身分によって技術に大きな格差があると言うことが、最大の短所にして最大の長所だった。

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