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悪役令嬢、領地になった場所へ行く
「あっ!エリー様だ!」
「ん!本当だ!こんにちは。エリー様!」
エリーに次々と挨拶をしてくる村のモノたち。
エリーは、家族と一緒に漁村へ来ていた。
「こんにちは。少し顔色が良くなりましたわね」
コレで2回目の訪問だが、前回と比べてもかなり顔色が良い気がする。
村人は笑顔をより一層深めて、
「エリー様のおかげです!あのクソ村長を追い払ってくれたおかげで!生活が安定しました!!」
元気いっぱいに言う。
特にエリーが改善策を打ち出したわけではないが、それでもかなりの改善が見られる。
それだけ、前村長の横領がひどかったと言うことだ。
エリーは村人たちと話をしつつ、前回できなかった、工場などの視察をしていく。
工場と言っても、そこまで大きくはない。
工房という方が近いかも知れない程度だ。
「ここで、漁業用の船を作って居るんです!」
村人が元気いっぱいに説明してきた。
エリーは説明を聞き、
「この船、もう少し大きく作ることはできません?」




