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悪役令嬢、兄と一緒にお勉強
「今日もよろしくお願いいたしますわ。キシィお母様」
館を襲撃した次の日、いつものようにエリーは勉強を習っていた。
キシィも虐待を行うことはなくなり、最近は穏やかに勉強を教えてもらっている。
そこでわかったのは、あまりキシィの頭がよくない、ということだ。
どうやら、キシィも、エリーに教えていることをあまり理解できていないらしい。
だから、疑問を口にしても自分で考えろ、としか言わなかったようだ。
さて、そんな中、
「失礼いたします」
部屋に入ってくる少年が。
エリーの兄、バリアルである。
「あら?お兄様。どうかされましたの?」
「……キシィお母様。僕も勉強に参加してもよろしいでしょうか?」
バリアルはそう言って、頭を下げる。
ー-キシィが最近暴力を振るわないから、優しく教えてもらえるって思ったのかしら?
「か、構わないけど。エリー。悪いけど、バリアルに合わせて教えるわね。復習だと思って聞いておきなさい」
「はい。お母様」




