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悪役令嬢、突入する?
ある日の夜。
エリーはとある館を観察していた。
館の近くにいるのは、エリーだけではない。
クラウンの戦闘関係のメンバーがほとんど出ている。
理由は簡単。
この屋敷に、火傷蜥蜴という、クラウンの最大の敵のアジトの1つがある、ということだったのだ
「クラウン様。どうやら地下があるようです」
部下が報告をしてくる。
エリーはうなずき、近くの部下に幾つか指示を出す。
「それじゃあ、動こうかしら!」
エリーはそこで、軽く飛び出す。
パキッ!
足が空を切った。
「えっ?」
エリーは下へと真っ逆さま。
すでに周りの部下たちは出て行っており、エリーの姿を見た者はいなかった。
さて、その頃セカンドたちは、屋敷に突入しており、
「脱出口を塞げ。他のメンバーで地下へ降りるぞ」
「「「はっ!」」」
足音を立てずに、セカンドたちは歩く。
セカンドは隠し扉に手を当て、
「やれ!」




