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悪役令嬢、仮面を被って
エリーに渡された変声機能のある仮面。
それは、少し前に行われた全体の会議で決められたことだった。
仮面だけでなく、他にもクラウンの今後について必要なことが決められている。
その中のもう1つが、今日、起こる。
「それでは、クラウン様。行きましょう」
「ああ。そうだな」
エリーは如何にも男性のような声を出して、応える。
そして、クラウンの仲間に連れられるまま、小屋を出た。
幾つか町を越え、山の中に入った。
そして、とあるところで立ち止まり、仲間が指をパチンッ!と鳴らすと、
「いらっしゃいませ。クラウン様方」
人気の無かった森から、急に人が現れた。
30人以上の人間が、エリーたちを囲むようにして待機している。
「ふむ。そこそこの人数いるようだな」
エリーは、周りのモノたちを見回す。
周りの目が鋭くなる。
だが、
「私ども、『クアレス』はクラウン様の傘下に入らせていただきます」




