悪役令嬢、王子と結婚するとき
さて、ハードモードで攻略しなければならない王子だが、最後の最後に闇の精霊によって体を支配されてしまう。
最終局面で主人公は、自身の持つ光の加護によって王子を救い出し、物語はエンディングを迎える。
それで、問題はその救い出す方法だった、
なんと、主人公自身の言葉によって王子の心を開いていき、できた心のすきが光の加護で埋まっていく。
のだが、この言葉は親密度が高ければ高いほど届きにくくなる。
親密度が高いほど、心を閉ざしてしまうのだ。
さあ、そんな面倒な王子と相思相愛で結婚したいだろうか?
否。エリーは断固として拒否する。
死にたくはないのだ!
因みに、死にたくないというのはそのままの意味である。
王子の心を開くことに失敗すると、主人公は死んでしまうのだ。
いや、死ぬのは主人公だけではない。
この国のほとんどの人間が死んでしまうのだ!
そんな爆弾人間とは、絶対に関わりたくない!というのが、エリーの意思である。
他の王子とからんでも良いのだが、それでもどこかしらのタイミングで第1王子と顔を合わせる確率があるから嫌だと考えている。
それに、他の王子にも癖の強いモノが多いし。
エリーは、今後のことを考えて、あまり王子達とは関わりたくないのであった。




