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悪役令嬢、漁村に到着
「ん~。いいわね」
エリーの母親が、窓から外を眺めながら呟く。
エリーも窓の外の、自然あふれる景色に心が落ち着くように感じた。
ーー畑が多いわね。田は少なめ。
エリーは道中の景色から、作物の特性を把握しようと心がけた。
エリーの思うとおり、この辺りには畑が多い。
土地の水はけが良いのだ。
ーー私が管理するのは漁村と言うことだったから、魚を畑でとれるモノにマッチさせる必要があるのね。
エリーはこの辺りの産業と、自分が管理する場所の産業を組み合わせて考える。
「エリー。着いたわよ」
考え込んでいると、不意に肩を叩かれる。
母親が、漁村に着いたことを知らせてくれたのだ。
「ふむ。荒れてますね」
最初に見た感想がコレだった。
家屋はボロボロ。
道には雑草が生い茂っており、もう道とは言えない状態になっている。
道に雑草が多いということは、人がその道を使わないということ。
ーー相当廃れてるのね。




