悪役令嬢、という名の暗殺者
「さて、それじゃあ私は帰るわ」
エリーは別れを告げ、帰路につく。
帰り際、数人の盗賊を見つけたので。
「ほっ!」
スパスパスパッ!
数個の首が飛ぶ。
そして、その首が地面に血の池を作ったときだった。
《スキル『暗殺LV1』を獲得しました》
《称号『暗殺者』を獲得しました》
《称号『断罪者』を獲得しました》
《称号『死刑執行人』を獲得しました》
幾つかの称号を獲得した。
エリーは眉をひそめながらも走る。
ーー断罪者とか、死刑執行人とか、物騒な称号ね。他の人には見せられないわ。
またステータスに見せられないところが増えるエリーであった。
因みに、称号の効果は、
暗殺者:対象に気づかれていないとき、対象へ与えるダメージが3倍。
断罪者:罪を犯したモノへ与えるダメージが2倍。
死刑執行人:死刑以上の罪を犯したモノへ与えるダメージが10倍。
かなりチート級の称号だった。
まあ、いくら優秀でも、名前の関係でエリーは嫌がるわけだが。
いくら仕事ができて使えるからと言って、言葉遣いが荒かったり、見た目の手入れをあまりしなかったり、他のところがダメなら好かれないと言うことである。
社会人にも言えることだ。




