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悪役令嬢、死す!
コミカライズ化しました!
ピッコマ様で独占配信中です!!
こちらは1話1話が短く読みづらいため、コミカライズ版の方が読みやすいです(おい作者
改訂版もあげています
序盤で雰囲気をつかみたい方は一度そちらを見ていただくのもお勧めです
ズズズッ。
紫色のドレスをまとった16歳ほどの少女、エリーが、優雅に紅茶を飲む。
その細い手には、ティーカップと、文庫本らしき小さな本が握られていた。
「闇の組織、憧れますわ」
とエリーは呟く。
エリーが読んでいる本は、王子が闇の組織を率いて、悪を打ち倒していくというフィクション。
彼女が大好きなジャンルだった。
ペラペラと本をめくっていると、足音が近づいてきた。
その足音の主はエリーの前まで来ると、
「姉さん。お茶菓子を持ってきたよ」
そう言って、クッキーののったお皿をテーブルに置いた。
エリーはそれを1枚つまんで、口に入れる。
「ありがとう。気が利く、わ、、、ガハッ!」
エリーの口から赤いモノが飛び出し、エリーの着ていたドレスは、真っ赤になった。
そんな深紅のドレスに身をまといながら、彼女は床へと倒れ込む。