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09 シンデレラの裏事情

 シンデレラストーリーは、その形態に多少な違いは有れど、多くの若者や婦女子に夢を与えてきた。


 だが現実的には、その実態は必ずしもポジティブとは限らない。



 例えば、世に知られている童話【シンデレラ】では、不遇な貴族の娘が魔女の手助けにより王子と結ばれる話となっている。


 まず、主人公のシンデレラが王族の参加するパーティに出たがるのは心情的に理解できる。

 若者はいつもイベント好きなのだろう。

 引きこもり娘は現在でも圧倒的に少ない。


 シンデレラがパーティに行きたかったとしても、王子と踊りたかったかどうかは別物だろう。

 王子が若くてハンサムで性格も良いとは限らないからだ。

 現実に太った不細工な王子や40代過ぎの王子も存在する。


 だが、シンデレラは若くて美しい娘だったのだろう。


 王子と呼ばれている男が皇太子でなくとも、使用人も雇えず、貴族の娘に家事をやらせているような困窮した家の娘を王子に近付けるなど、常識では側近が許さない。

 身元不明な娘ならば、尚更だ。


 王子が無理を言ってシンデレラと踊ったのは想像に難しくない。


 下級貴族の娘であるシンデレラが、王子のダンス申し込みを断る事などできる筈がない。

 たとえ中年太りで、どんなに不細工で醜悪な性格の王子であろうと。

 断れるのは公爵家くらいだろう。


 王子は、よほどシンデレラに執着したのか、他の娘とのダンスは語られていない。


「申し訳ありません。もう、帰る時間ですから」


 時間制限は、王子を離れる唯一の言い訳だったのではないだろうか?


 本当に、魔法に時間制限は有ったのか?

 なぜかガラスの靴は、タイムリミットを過ぎても消える事無く残っていたと言う。


 そして、王子の部下がガラスの靴を持って貴族の娘達を回っていた時、シンデレラは名乗り出ていない。

 そうしていたならば、彼女の姉達はガラスの靴を履く為に、自らの足の指を切ったりはしなかっただろう。

 ドレスを着て居なくとも、その美貌は見てとれるのだから。


 王子の求婚に対して、シンデレラに拒否権は無い。

 自害すれば、血の繋がった父親も不敬罪で処刑される。


 結果として王子の元へと連れ出されたシンデレラは、本当に幸せに成れたのか?


 現実の女性は、愛よりも生活の保全の為に結婚する事が度々ある。

 適齢期の男性が「良い女いないかなぁ~」と相手自身を求めるのに対して、「結婚したぁ~い」と男の性格は二の次なのが現実の女性像だ。


 側室にされようと、生活が豊かになったシンデレラは、たぶん幸せなのだろう。







 さて、下世話/世間一般に言われている【シンデレラ】には、この様な見方もできるが、そもそも【シンデレラ】を固有名詞だと思っているのが大きな間違いだ。

 【シンデレラ】とは、フランス語で【灰かぶり娘】の様な意味を持つ渾名(あだな)だ。

 日本で言うなら【灰頭子】という名前を子供に付ける様なもので、意味の分からない外国人には気にならないのかも知れない。


 意味も知らず使っているのは、客観的には恥ずかしい行為だ。


 【灰かぶり娘(シンデレラ)】の原作は諸説あるらしいが、古代エジプトの王(ファラオ)に娶られた白人女奴隷の話が頷ける。


 詳しくはググって欲しい。


 古代エジプトは神事を重要視しており、ホルス神の使いである隼がファラオの前に落とした花柄サンダルを神の指示だと思って、持ち主を嫁宣言した事は十分にかんがえられる。

 もしや、外国人奴隷だとは考えてもいなかっただろうが。


 本名が別にあるヒロインが、シンデレラと渾名(あだな)されたのは、外国人奴隷である為に灰を掛けて虐められたのか、現地人に比べて灰を被った様に白かったからなのかは、この情報からは不明だが納得はいく。

 勿論、先の予測通りに見たことも無い王に愛情も尊敬も抱く事は無く、命令に逆らう事もできなかっただろう。

 当然だが外国人を正妻にする事も有り得ない。

 だが、祭りで宣言してしまった以上は、側室くらいにはするだろう。



 童話にしても原作にしても、ヒロインの生活は向上したのだからハッピーエンドと言えるのではないだろうか?

 夜の御勤めは、目を閉じて我慢していれば過ぎ去るのだら。


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