13 ミドルネーム
現在の欧米では、ファーストネーム(個人名)・ラストネーム(ファミリーネーム)の構成が一般的ですが、貴族などの一部にはミドルネームを持つ者も居ます。
ミドルネームの由来は様々で、尊敬する人物の名前や、母方の姓、先祖の名前などに由来することがあります。
また、洗礼名がミドルネームとして扱われる場合もあり、名前、洗礼名、苗字の順に記されることがあります。
しかし意外ですが、ルイ8世など中世フランスの君主にはミドルネームどころかファミリーネームすら無いものが多い様です。
アラブ首長国連邦では、個人名を表記する際に、一般的に以下のように表記されます。
名前 (名) + 父親の名前 (父名) + 部族または地域名 (部族名/地域名)
例:ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン (Muhammad bin Zayed Al Nahyan)
ムハンマド:名前
ビン・ザーイド:父親の名前 (ザーイド)
アール・ナヒヤーン:部族名 (ナヒヤーン家)
この表記は、特に高位の人々や政治関係者でよく使われます。例えば、現アブダビ首長は「ハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン」、現大統領は「ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン」 と表記されます。
また、一部の人々では、部族名または地域名ではなく、その他の氏名(例えば、職業名や地方名)を使用する場合もあります。例えば、アブダビの首長の皇太子である「ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン」は、連邦軍副最高司令官も兼任しており、このように職業名が含まれた氏名を使用する場合があります。
注意点として、一部の人々では名前の後に、宗教的な名称(例:Sheikh など)や職業名などを加える場合もあります。
アラブ首長国連邦の個人名には、表記方法が多様で、上記以外にもいくつかのパターンが存在します。
また、ウサーマ・ビン・ムハンマド・ビン・アワド・ビン・ラディンの様に
「ラディンの家系アワドの息子のムハンマドの息子であるウサーマ」と言う名前もあります。
近年の日本や東洋でも家名・個人名の構成ですが、昔の中国や日本の武家ではミドルネームが有りました。
⚫氏は家名で血筋を表す為の物。
⚫字は実名とは別に、親しい間柄で呼び合うための名前です。役職名などを使う場合もあります。【山田課長】なども、その使い方です。
⚫諱は実名ですが家族や上司以外が使うのは無礼とされていました。
記録や書面ではフルネームで書かれる事は有りますが、口頭でフルネーム呼びする事は無いのが東洋の特徴です。
中国では、例えば諸葛亮という人物の場合、「亮」が本名/諱で、「孔明」が字です。
氏・諱・字となります。
そのため、「諸葛亮孔明」という呼び方は誤りで、「諸葛亮」または「諸葛孔明」と呼ぶのが正しいと情報サイトで説明されています。
日本の武家では中国と順番が違い、氏・字・諱の順で使われていました。
こちらも、口語だとフルネームで呼ぶ事は無く【山田・課長・雄一】みたいになると考えてもらえば分かりやすいと思います。
つまり、氏・字や氏・諱といった呼び方をします。
ドラマ等で他人や部下などが「信長様」などと呼ぶのは不敬で「織田三郎殿」「上総守様」「上総介様」「お館様」と呼ぶのが正しい行為です。
源・九郎・義経
平・小次郎・将門
松平・次郎三郎・元信(徳川家康)
異文化交流や物語の時代考証をするにあたり、この様な【諱】の様なものの扱いを間違えると、笑われてしまう事があるので注意が必要です。




