3.何しようかな?
『何かすることでも決まっているんですか?』
「決まってるよ!先ずは冒険者登録からでしょ!!他の奴らを探し回るのとか疲れるし、手っ取り早く名前を上げて向こうから来てもらおうかなって」
『なるほど…では、今から冒険者ギルドへ?』
「そうだよ。後はご飯も食べたいかな〜お金関しては適当に作れば良いし。」
そう言うと、シオンは手に魔法陣を浮かべて金貨を作り出す
「さっきこの世界の通貨については目にしたし、その時に金の比率とかも観たからさこの通りよ!」
『手早い事で』
シオンは会話をしながらある程度お金を精製し終わると、屋台へと走早に向かい串焼きを買う
「うっま!!!これが屋台の味なのか?!」
シオンは屋台飯とは思えない程の美味しさに思わず声を漏らす
『そんなにですか…?』
「そんなに!!」
『あの…出来れば何ですけど…祈りを捧げて貰って私にも分けてくれませんか…?』
「良いけど、それでシェリルも食べれるの?」
『はい!食べ掛けでも良いのですが、祈りを捧げて貰いお供えをして頂けるとそれがこちらにも複製されるのです!!』
シオンはシェリルの話を聞き終わると、目を瞑り祈りを捧げ終わるとシェリルの声がシオンの脳内に響く
『これやばくないですか?!!』
「うん、分かるよその気持ち…だけど、もう少し音量を下げて頂けると…」
シオンが注意をすると、シェリルは1回咳をする
『こほん、そうですね。すみませんでした。それと、1つお願いなのですが…これからも随時ご飯の方を…』
「あ〜、りょーかい。んじゃ、そろそろギルドまで行こうか。」
そう言うとシオンは串焼きを全部食べ終える。そして、屋台のおじさんからギルドの場所を聞くと足取り軽く道を進んでいく
また、1番最初に目に入った塔に関して聞くと王都に存在する物で、この世界にて確認されている最難関ダンジョンの1つである事が分かった
「流石だな…これでギルド何だろ?こんなの王城だと言われても納得するぞ…」
『ちょっと、この世界舐めてましたね…ご飯に続き、建物も別格過ぎですよね…』
シオン達は目の前に大きく広がる城のような屋敷を見据えて呟く。
「だな…色々ありそうだけど、とりあえずは今の登録だけ済ませちゃおっか」
そう言うとシオンはギルドの敷地へと足を踏み入れ進んでいく。そして、大きく開放された扉が見えギルド内に入りカウンターへと向かう
「こんにちは、冒険者の登録をしに来ました。」
「初めまして、登録ですね。では、こちらから」
そう言うと、受け付けの人の指示に従い、書類を書きお金を渡す
「はい、記入での間違えはございません。最後に冒険者カードに登録する為の血を数的頂きます。」
「これで良いか?」
そう言うと、受け付けの人が何かをする前にシオンは自身の人差し指に傷を付けて血を垂らす
「ありがとうございます。では、あちらの方で待っていて下さい。」
シオンはカウンター付近の近くにある席に向かっていく
「にしても、ここの街は結構レベルの高い冒険者が多いな。近くに良い感じのダンジョンでもあんのかな」
『そうですね、この世界における基準は分からないですが確かにそれなりに出来る方達が多くいる気はします。』
「あ、そうだ質問何だけどさ。俺が見えていなかった物をシェリルが見つけて教えるのとかはありなの?アドバイス的な感じの」
『私達には特に指示が無いので、大丈夫だと思います。まぁ、何か合ったら上から指示が来ると思うので』
「おけ〜、んじゃそこら辺は良い感じによろ!」
シェリルとの会話を楽しみながら時間を潰していき、名前を呼ばれカウンターまで向かう
「シオンさんこちらが貴方のギルドカードとなります。」
そうして、シオンはギルドカードを受け取る
「シオンさんは最低ランクのGからとなります。」
「りょーかいです!!ちなみに、ランクの区分とクエストの受注について教えて欲しいです!」
「ランクに関しては下からG.F.E.D.C.B.A.S.SSとなっています。クエストの受注はあちらのモニターに自身のカードを挿入すれば案内が出てきます。」
「ほぇ〜、ランクによっての制限ってあったりします?」
「もちろんあります。他に質問はありますか?」
「特に無いよ。けど、いち早くランクを上げたいんだよね…だからさA以上のクエストを受けれるようにして欲しいんだよね。」
シオンは分け隔てもなく受け付けに言う。そして、それを聞いていた冒険者パーティーから声が掛けられる
「おい坊主、あんまり舐めた事聞いてんじゃねぇぞ?」
「舐めて無いけど、何か用?」
シオンの挑発するような物言いと仕草にパーティーは武器を手に取ろうとするが大きな声が響き渡る
「やめろ!!私の管轄しているギルドで問題行動はよしてもらおうか。」
シオンは声の元を辿ると凛々しい女性が立っていた
「メリアさん貴方が出る幕じゃないと思いますが?」
「それを決めるのはお前達では無く、私だ。事の内容は聞いていたがお前達にも面子があるだろう…どうだ、試合で決着を付けないか?」
そう言って、メリアと呼ばれた女性はシオンと冒険者パーティーを交互に見る
「俺は問題無いけど、メリットが無いな。」
「ふふっ面白いな…なら、その試合に勝ったらお前をAランクとして認めよう。」
シオンはその言葉を聞くと無邪気な笑みを浮かべる
「それなら、良いよー。んじゃ、その試合って何処でやるの?てか、おっさん達はもちろんやるよね?」
シオンは冒険者パーティーに視線を向ける
「当たり前だ、後悔しても知らねぇからな」
「では、場所を変えるとしよう。お前達は付いて来い。」
そう言うとメリアは受け付け達に何か指示を出した後、シオンと冒険者パーティーを連れてギルドに隣接されている闘技場へと向かうので合った
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