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それぞれの決着

 山肌を駆け下りながら、シオンは猛攻を凌ぎ続けていた。


「ふっ……!」


 魔剣の一撃をギリギリで回避。

 そのままダリオの懐に飛び込んで、師の腕を極めようとする。

 ダリオの圧倒的なアドバンテージは魔剣だ。現役時代からシオンに譲るまで所持していただけあって、その斬撃はまさに縦横無尽で天衣無縫。


 ありとあらゆる死角から渾身の一撃が放たれる。

 まるで無数に腕がある怪物でも相手取っているかのような錯覚を覚えた。


(まあ怪物なのは確かだけど……まずは魔剣を何とか封じないと!)


 そう決断しての行動だった。

 狙い通りに懐へと潜り込み、師の右手首に手を伸ばし――たところで、視界がぐるっと回った。足払いを掛けられて、背中から地面に倒れ込んだのだ。まずいと思う暇もなかった。


 バランスを崩し、曇天を仰いだシオンに向けて。

 ダリオはにんまりと笑って、左の拳を大きく振り上げる。


「全力でいくが……死ぬなよ?」


 ドガォオオオオオオン!


 襲い来たのは凄まじい衝撃と物々しい轟音だ。

 世界が大きくシェイクされて、上も下も分からなくなる。


 しかし、実際に揺さぶられてるのは世界ではなくシオンの方だった。ダリオの一撃はシオンごと分厚い岩盤をぶち抜いて、巨大な大穴を穿った。


 天高く、まるで天を覆うように土が舞い上がる。

 そして山肌に穿たれた大穴を、シオンは真っ逆さまに落下していった。やがて轟音とともに、どこかの地面に衝突する。師の一撃に比べれば小規模な砂塵が上がった。


「む、無茶苦茶すぎるでしょ……」


 大穴を見上げながら、シオンはぼやくしかない。

 落ちたのはどうやら地下ダンジョンの一区画らしい。高い天井を支える柱が均等に並ぶだけの、だだっ広い空間だ。ひんやりとした空気が肌を撫でる。


 すんでのところで身体強化魔法を使ったので、致命傷にはならなかった。

 だがしかし、無傷というわけにはいかない。もちろん血だらけだし、骨折箇所なんて数えるのも億劫なほどだ。


「はあ……《ヒーリング》」


 手早く回復魔法を使いつつ、シオンは抗議の声を上げておく。


「これが丸腰の相手にやることですか。手加減ってものを知らないんです?」

「なんだそれは、食えるのか」


 大穴からダリオが落ちてきて、すたっと軽く着地する。

 倒れたシオンをせせら笑ってみせてから、師はいっそう破顔した。


「ふはっ……しかし汝も面白いことを言うな。丸腰の相手? どこのどいつがだ」


 そう言って魔剣の切っ先をシオンへ向ける。

 横柄な所作ではあるものの、その身にまとう空気は張り詰めている。

 シオンのことを決して侮ってはいないことが、手に取るように分かった。


「汝は完成されている。それこそ、武装しているのと変わりはせん。ゆえに手加減などするはずがなかろう」

「買っていただけるのは非常にありがたいんですけどね……」


 シオンは苦笑するしかない。

 立ち上がって軽くあたりを見回す。しんと静まり返っていて、魔物の気配はない。


 どうやら異常事態を察知してみな退避したようだ。

 そしてそんな中、シオンは柱の影にひと振りの剣を見つけた。

 刃欠けが目立ち、柄はなかば錆びてしまっている。使い物にならなくなったものを、冒険者が捨てていったのだろう。


「ま、ないよりはマシか」


 そんなガラクタ同然のひと振りを、シオンは足で蹴り上げる。

 くるりと回った剣を掴んで軽く回す。重心やバランスなどは悪くない。

 魔剣を構える師へと、シオンはその剣を向けた。


「それじゃ、俺はこいつでいきますよ。いいですね?」

「ふっ、そのナマクラで我に勝てると思うのか?」

「もちろん勝ちます」


 シオンはあっさりとうなずいた。

 相手は本気のダリオで魔剣付きだ。どれだけ万全にしても楽に勝てるとは思えない。

 だがしかし、そんなことは些細な問題だ。


「俺の師匠ならこう言います。『得物の良し悪しを勝敗の言い訳にするのはド三流。小枝を使ってでも勝ってみせるのが本物というものだ』ってね」

「ふはは! なかなかの傑物よな、我と気が合いそうだ!」


 火花が爆ぜるようにしてダリオはからからと笑う。

 その声は静まり返ったダンジョンの隅々にまで反響する。たったそれだけで、この場が師の領土となった気がした。


 瞬く間に空気が張りつめ、凍えるように冷え切っていく。

 吐く息が白く染まり、澱のように重い気配が四肢にまとわりついていく。


 不意に、ダリオはすっと笑みを取り払った。

 かわりに浮かべるのは、見蕩れるような剣士の面立ちだ。


「ならば試してやろう。行くぞ、若造!」

「はい!」


 先に動いたのはダリオの方だった。

 たった刹那でシオンとの距離を詰め、上段から剣を振り下ろす。


 なんの技術もない力任せの一打だ。普通の相手なら軽くいなして反撃に映ることができる。

 ただ、相手はダリオだ。その凄まじい膂力によって、受け止めるだけで骨まで痺れる一打となっていた。


(まともに受けたら剣が折れる……!)


 シオンは威力をうまく流しつつ、嵐のような剣戟を捌いていく。

 猛攻は立て続けに襲い来た。ときにリズムを変え、死角を突く、非常に厭な攻撃だ。

 それをシオンは捌くのがやっとで、次第に押されていく。


「ほらほらどうした! 汝の腕はその程度か!」

「くっ……!」


 シオンは懸命に反撃の隙を探る。

 しかし相手の攻撃に切れ目はなく、魔法を唱える余裕もない。


(だったら……隙を作るまでだ!)


 シオンはあえて次の一打を防ぎきらなかった。


「ぐあっ……!」

「なっ」


 左の肩口を剣がかすめて鮮血が飛び散る。

 ダリオもそれは予想外だったのか軽く目を丸くする。

 その視界を血飛沫が遮って――その瞬間が勝負所だった。


「ふっ……!」


 短く息を吐くと同時、下段から剣を振りあげて魔剣の柄を叩く。跳ね上げられた魔剣はあっさりと師の手を離れ、勢いよく回転してすぐそばの床へと突き刺さった。

 丸腰となったダリオの喉元へシオンは剣を突きつける。


 すでにもう剣身はボロボロだ。これでは脅しにもなりはしない。

 だがしかし確かに師を上回った。それが示せただけで十分だった。


「……これで満足ですか、師匠」

「ほう?」


 ダリオはゆっくりと両手を上げて、降参のポーズを取る。

 それでも悔しそうなそぶりは一切見せなかった。

 むしろいつも以上のニヤニヤ笑いを浮かべて、声を弾ませる始末だった。


「ひょっとすると……汝、最初から気付いておったのか? 我が別段、操られているわけでもないってことを」

「そりゃまあ……師匠ですし」


 アスカが何年も支配され、シオンの意識を刈り取ったプリムラの催眠術。

 普通の相手なら間違いなく洗脳されていただろうが……相手はダリオだ。そう簡単に効くとは思えなかった。意地でも催眠術をはねのけて、術者をしばき倒すに決まっている。


 もしくは――。


「プリムラに話を合わせて遊んでるんだろうな……って気付いてましたよ」

「なーんだ、つまらん。だからいまいち危機感が薄かったのか」

「何度も聞いたでしょ。『何やってるんですか!?』って」


 それでも操られている振りをやめなかったので、シオンも付き合うしかなかったのだ。

 恨みがましい目を向けていると、ダリオはくすりと笑う。


「ここが旅の区切りとなろう。だから改めて、汝の力を見ておきたかった」


 そう言って、ダリオは軽い足取りで魔剣のもとまで向かう。

 床に刺さった剣を抜いて――奇しくもその姿は、初めて会ったときを思い出させる光景だった――鞘に収めたそれをシオンに向ける。


「さらに腕を上げたな。やはり汝は、我が意志を受け継ぐに値する!」

「嬉しいお言葉なんですけど、時と場合を考えてほしいですね……」


 憧れの相手からの惜しみない称賛の声。

 こんなシチュエーションでなければ素直に喜んでいただろうが、シオンは軽くため息をこぼしてしまう。自由に生きるのも限度というものがある。


 魔剣をふたたび受け取って、シオンは天井を見上げる。

 大穴の向こうには相変わらずの曇天が広がっていた。向こうの様子は把握できないが、かすかな音と振動が伝わってくる。


 ダリオもまた穴を見上げてからりと笑う。


「さてどうする。お遊びも済んだことだし、レティシアを助けに行くか?」

「それには及びませんよ」


 シオンはゆっくりとかぶりを振った。


「レティシアなら自分で決着を付けられるはずですから」

「ふはは、そいつは我も同意見だ」


 師弟で笑い合ったちょうどそのとき。

 大穴の向こうから、ひときわ景気のいい爆音が轟いた。


 ◇


 プリムラはゆっくりと顔を伏せ、気怠げに項垂れる。

 数々の神紋が浮かび上がった己の右手を見下ろして、乾いた声を絞り出した。


「私がこの力を与えられたのは、今から千年前」

「せ、千年……?」


 言葉を失うレティシアをよそに、プリムラはぽつぽつと語った。


 今から千年前のこと。神紋を研究する秘密組織によって、プリムラは万象紋を与えられた。

 数多くの実験体が命を落とす中、彼女だけがその力を手にすることができた。

 おまけに力を暴走させることもなく、そのときは非常に安定していた。


「初の成功例だって、教団のやつらは喜んだ。だから多くの実験をさせられたの。数多くの神紋を奪って、奪って、奪い尽くしたわ」


 実験に連れて来られた人間から、魔物や竜、エルフなど。

 おおよそこの世に存在する神紋のほとんどを、己のものとしていった。


 力を手にすることにプリムラは何の興味もなかったが、実験が上手くいく度に故郷の家族へ礼金が贈られた。当時故郷では飢饉が広がっており、その金が家族の命を繋いだ。


 家族のために、プリムラは教団の実験に付き合い続けた。

 そしてそれが、神の怒りに触れたという。


「その結果がこれよ。私の時間は、あのときで止まってしまった。年を取ることもないし、死ぬことも出来ない。こんなふうに、ね」


 そう言って、プリムラはおもむろに右手をかざす。

 短く呪文を唱えれば、その手に氷で出来た短剣が現れる。レティシアが制止する暇もなく、プリムラは一切の躊躇いもなく己の胸にその切っ先を突きつけた。


 ざんっ。


「ひっ……!」


 短剣が深々と突き刺さり、その傷口からは夥しい血が流れ落ちる。

 しかしレティシアが見ている目の前で、瞬く間に傷が塞がっていった。


 プリムラの手から氷の短剣がこぼれ落ち、足下に広がる血だまりへと沈んでいく。

 次第に形をなくしていくそれを、彼女はどこか憧憬のにじむ目でじっと見つめた。


「だから私は教団から逃げたわ。自分がいた証拠を全部消して、世界中を必死に逃げ回った。そうして気付いたときには……私はひとりぼっちになっていた」


 家族も、友人たちも。

 気付いたときにはすでにみな鬼籍に入っていて、死に目にすら会えなかった。

 故郷もすでに廃村と化していた。今ではただ平原が広がるだけで、かつてそこにいたはずの人々を示すものは何一つとして残っていない。


「こんな力を持っているなんて知られたら、絶対にろくなことにはならない。私は千年間ずっとひとりで逃げ続けた」


 神紋の洗脳術で、様々な人間に取り入った。ときに娘となり、ときに妹となった。

 しかし年を取らないプリムラには、ひとつの場所に留まることはできない。

 仮の家族の記憶を消して、数年で次の場所に移る。


 そんなことを千年もの間ずっと続けていた。

 プリムラはそう独白し、乱れた髪をさらにかき回す。


「こんな悪夢はもうたくさんなのよ! 私はただ、この命を終わらせたい! 家族と同じところに行きたいだけなの! その、ためにも……!」


 声を荒げて、プリムラはギンッとレティシアを睨め付ける。

 その目は確固たる殺意でどす黒く濁っていた。


 しかし彼女の話が本当ならば、その殺意の対象はレティシアだけでなく彼女自身も含まれているのだろう。それくらい、底の見えない闇が広がっていた。

 彼女は大きく腕を振り上げて、声の限りに叫ぶ。


「私が死ぬためにも、あなたが必要なのよ!」


 その瞬間、空が数々の色で埋め尽くされた。

 巨大な火球、無数の氷柱、大樹のような雷槍……それらがいっせいにレティシアめがけて放たれる。圧倒的な物量だ。逃げ場はどこにもありはしない。


 そんななか、レティシアはぐっと拳を握る。


「プリムラさんの気持ちは……痛いほど分かります」


 存在しないと分かった今でも、家族を恋い焦がれる思いは消えないままだ。街で仲睦まじい親子を見る度に目で追って、慌てて視線を逸らしたことは一度や二度ではない。


 帰るべき場所に帰りたいという願いは、レティシアにだって理解できる。

 だがしかし、レティシアはレティシアだ。意志のない人形でも、制作者に忠誠を誓うホムンクルスでもない。確固たる意志がある。目的があった。


「でも、私は……あなたと違って、まだまだ生きていたいんです!」


 レティシアは襲い来る轟音たちに負けないくらい、声を張り上げた。

 その瞬間、炎球や氷柱、雷槍のすべてが煙のようにかき消える。

 しかしプリムラは獰猛に笑うのだ。


「はっ、消されるくらい想定済みよ。いくら成長中だからって、いくつも神紋を奪うのは負担でしょう?」

「たしかに、そうですね……」


 レティシアは胸を押さえ、ぐっと息を呑む。

 右手に浮かぶいくつもの神紋。それが早まる心臓の鼓動に合わせて明滅する。息苦しさは加速して、体はずっしりと重い。それでもレティシアはかぶりを振る。


「私はまだ死にたくありません。だから、代わりに」


 相手の目を見据えて、レティシアは告げる。


「プリムラさんの願いを叶えるために、お手伝いをさせてくださいませんか」

「……は?」


 プリムラの顔から表情が抜け落ちる。

 目を丸くして固まる彼女へ、レティシアは静かに語りかけた。


「この世界のどこかにプリムラさんの探す答えがあるかもしれません。それを探すお手伝いさせてください。あなたの気持ちは、私にも分かるつもりだから」


 それが、今できる精一杯の手の差し伸べ方だった。

 しかし――。


「ふ……ふざけるな!」


 プリムラは声を荒らげる。

 これまでの余裕と厭世観にまみれた気怠げな彼女はどこにもいなかった。

 そこにいたのは目を吊り上げて歯を食いしばる、鬼神とも、駄々をこねる子供ともつかないひとりの少女だ。


「私がこの千年、どんな気持ちで死ぬ方法を探し続けたか! この力を捨てるため、どれほど足掻いたか……! よく知りもしないで、そんなことを軽々しく言うな!」


 少女が吼える度、無数の炎や光弾が撃ち出される。太いツタが地を這って、レティシアを絡め取ろうと迫り来る。岩の陰から影の獣が這い出して、低い唸り声と共に駆け出す。


 もはや山頂は魑魅魍魎が闊歩する異空間と化していた。

 プリムラもまた、虚空より引きずり出した大剣を手にして疾駆する。


「あんたはただのホムンクルス! 黙って私に利用されてればいいのよ!」

「だったら無理矢理にでも話を聞いてもらいます!」


 レティシアはキッと前方を睨む。

 襲い来るすべてを見回して――まっすぐに右手を伸ばす。


「《いただきます》!」

「ぐっ……!?」


 その刹那、迫り来ていた攻撃すべてがかき消える。

 まるで絵本のページを切り取ったかのようなデタラメな光景だ。しかしプリムラの笑みはわずかにも崩れない。


「バカのひとつ覚えね! この程度で私は……っ!?」


 変わらず右手を伸ばして吼える。

 しかし――そこで彼女の表情が凍り付いた。

 炎も氷も、何も発生しなかったからだ。プリムラは蒼白な顔でレティシアを凝視する。


「まさかあなた……今ので私から、すべての神紋を奪ったの!?」

「その通りです、からの……!」


 レティシアがあらん限りの力を込めると、右手に鈍い金属色の神紋が輝いた。

 そうして最初に起こるのは細かな振動と重低音。

 それが山頂を大きく揺るがして――。


「《疑似展開・金剛》!!」


 宣言したその瞬間、レティシアの背後から地盤を突き破り、巨人の腕が生え伸びた。

 それは火山と同じ赤茶けた色をしており、文字通り天を突くほどだ。


 麓に広がる街からもその巨腕はよく見渡せたらしく、後年では新たな島のシンボルとして親しまれることになるのだが……それはまた別の話だ。


 プリムラはあんぐりと口を開け、その腕を見上げ――。


「……ふ」


 かすかに微笑んだ、次の瞬間。


 ドゴォオオオオン!


 巨大な平手がまっすぐに叩き付けられた。

 島中を揺るがすほどの衝撃が襲い、もうもうと土埃が巻き上げられる。

 それが少し落ち着いたころ、レティシアは小さく息を吐いた。


「ふう。うまくいきました」

「お、お疲れ様」


 そこで声がかかった。見れば背後にシオンが立っている。

 屹立する巨人の腕を茫然と見上げ、おずおずと問う。


「これってまさか……」

「はい。ダンジョンでシオンくんが倒したゴーレムさんの力です」

「完全に制御できるようになったんだね……うわっ」

「レティシアー!」


 しみじみするシオンを押しのけて、ダリオが駆けてきた。

 がばっとレティシアを抱きしめるとよーしよしよしと撫で回してくる。


「わはは、胸がすくような完全勝利だな! さすがは我がレティシアよ!」

「あ、ありがとうございます。ダリオさんも元に戻ったんですね!」

「あ? まあそんなところだな」

「どの口で……」


 あっけらかんと笑うダリオに反し、シオンは渋い顔だった。

 なんだかよく分からないが、そちらも無事に片付いたらしい。

 レティシアはホッと胸をなで下ろす。そこにダリオがあっさりと笑いかけた。


「で、あいつはどうした。殺したのか?」

「そ、そんなことしてませんよ! ただちょっとびっくりさせただけで……!」

「あー。完全に気絶してるね」


 シオンが巨人の手の下を覗き込み、苦笑する。

 手のひらはほんの少しだけ地面から浮いていて、その間にぐったりと横たわるプリムラがいた。

続きは明日更新。明日で更新ラストとなりますが、お暇つぶしになれば幸いです。

原作三巻&コミカライズ一巻は明日発売予定!早いところではもう入荷されているようです!

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― 新着の感想 ―
[一言] ダリオちゃんを洗脳って、やっぱ無理ゲだったか…。
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