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異世界人との初接触1

時は流れ、放課後になり、俺は、先生に言われた通りに、職員室に向かう。

一体学校初日から何を言われるのかと思うと、スゲー緊張する、そして、うちのクラスの担任は凄いどストライクだ。

まあ、なんにせよ、何が起こるのか楽しみではある。

シンジには職員室に用があるからと言い、先に帰ってもらった。ホントなら今日はシンジとゲームをする約束をしていたが、この用があるから、今日は約束を断って次の機会にすることにしてもらった。

「はぁ~、今日はガッツリゲームできると思ったが、仕方がない。この妙に緊張する感じは何なんだろうな。


そう心の中で思いながら、職員室へとたどり着く。


「失礼いたします。1年1組の五条です。如月先生いらっしゃいますか?」

「五条君ね、ちょっと待っててね。如月先生~。五条君が来てますよ。」

「はぁ~~い!今行きます!」

職員室の奥から先生の声が聞こえて、奥のドアから出できた。

「おう、来たな。すまない、入学初日なのに。」

「いえいえ、全然かまわないですよ。俺もさすがに予想してなかったので緊張してましたし。」

「そっか、そりゃ、悪かったな!おっと、そうだ五条に紹介しとかないとな、こっちは隣の2組の雨宮先生だ!科目は世界史だ!」

「雨宮ミドリです。よろしくね。五条君。」

「はい、よろしくお願いします。雨宮先生!」

如月先生とは正反対の性格している雨宮ミドリ先生は、身長は少し低く、ゆったりしたしゃべり方で、何か見ていて、癒される先生だ。雨宮先生も中々の高スペックさに心打たれた。

これは入学初日から幸先がいい!何か悪いことが起きないか心配になるぐらいだ。


自分が雨宮先生に見とれているところをみて如月先生が一言、

「五条、狙うなら今、彼氏募集中だぜ!」

「ちょっと!ユッ、如月先生~!」

「おいおい、顔真っ赤だぞ~。ミドリ先生~。」

「もう~、誰のせいですか、ごめんね五条君。」

「いえいえ、雨宮先生も大変ですね。」


表ではこう言っているが心の中では、


(やべー、意識してしまった。可愛いじゃん。攻略してみるか?いや、ギャルゲーじゃあるまいし、そううまいことはいかないか、でも先生ナイス!)


と心の中でグッジョブとそう思っていた。


こう見ていると、雨宮先生をおもちゃにして楽しんでいる如月先生って、リアルでもあるんだな、ラノベやアニメの世界だけかと思った展開が目の前で起きた事にテンションが上がった。


からかって満足した如月先生は、

「おっと、失礼、ミドリちゃんは反応が可愛いから、つい。さて、五条を呼んだのは、ほかでもない、詳しくは奥の部屋で話そう。」

「はい、雨宮先生、失礼します。」

「はい、五条君も頑張ってね。」

「はい、ありがとうございます。」


雨宮先生に一礼して、職員室の奥にある部屋、生徒指導室へと入る。

その部屋には自分の他に、女子が3人、同じクラスの中津と赤崎とリボンの色が違うからおそらく上級生であろう。

「さてこれで、全員揃ったし、本題に入ろうか。1年生は改めて入学おめでとう!そして、選ばれし生徒諸君!君たちに共通するのは、選択科目アンケートのα、異世界研究が見えた者たちだけがここに集まっているわけだが、1年生諸君、異世界に興味ないかい?」

「はい?」

先生から「異世界」とゆう言葉が出た。聞き違いかと思ったが、間違いなく「異世界」といった。

「全く...興味ない...とは言えない...」

中津はモジモジしながら言った。

「突然ですね、入学していきなり異世界に興味ないとか、でも、何か面白そう!」

仲澤は最初は疑うような姿勢だったが、随分テンション上げてのりきそうだ。

「五条は、どうだ?」

先生の問いに対して、俺は、

「興味あります!」

即答だった。

「素直と元気なのはいいことだぞ!」

先生は笑みを浮かべて、

「じゃ、話の続きの前に自己紹介だ、2年の高宮だ!」

「高宮ユリアです。よろしくね。」

「高宮は見ての通り、ハーフだ、但し普通のハーフではない、なんせ高宮は、異世界人とのハーフだ、しかもエルフだぞ。」

先生からとんでもない単語が出た。俺は、

「まさか、先生、エイプリルフールはとっくに過ぎてますよ。」

赤澤

も、

「そうそう、それにそんなアニメや小説の展開じゃあるまいし。」

と当然の反応だ。

しかし、先生は、

「そうそう、普通はそうゆう反応するよね。では、証拠を見せましょう。高宮さん、いえ、ユリア姫と呼んだほうがいいかしら?」

「もう、先生ったら、からかわないでくださいよ。では、皆さん驚かないで下さないね。擬態解除!」

ユリア先輩が、そう告げると体が光り始める。

やがて、その光が消えると、そこには、文字通りエルフの姿をしたユリア先輩が立っていた。

「どうかしら?これで信じてもらえるかしら?」

俺たちは目の前で何が起きたのか解らず何度も見返す。目を何回瞬きしても、頬をつねっても痛いしかなかった。間違えない、本当に俺たちの目の前にいるのは、エルフのユリア先輩だった。

そう、まさか、俺がアニメやラノベの展開みたいに物語が始まっていくとは、俺を含め、赤崎も中津もまだ知らなかった。



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