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いないないふたり  作者: 本間えるは
36/49

【のみこむ】④

 私は、満面の笑みで言った。

「うん。好きだよ、夜」

 固まったよるの顔が、大げさに倒れ込んだ。

「よる!」

「その笑顔反則……僕としては、嫌そうな顔で言ってもらえるだけで良かったのに……」

「はぁ」

 よるは上半身を起こした。その表情は、満足げな笑み。

「でも、笑顔が見れて嬉しい。君ってこう……能面みたいなところがあるから」

「え!」

 今さらっと悪口を言われたような。

「無表情なところもいいんだけど、もっと色々な表情を見てみたいんだよね」

「私、無表情?」

「うん。って、気づいてないの?」

 気づいてない。というか

「鏡に映らないから、自分の表情が分からなくて。顔を合わせるのはよるだけだし」

「あーそっか……じゃあ認識されなくなってから表情が死んじゃったのかな。もしかして、僕も?」

「ううん。よるは、終始張り付いたような笑顔だよ」

「んん……ってほら。今、無表情だよ」

「え。私、微笑んでるよ? 最近よるの表情が移ったみたいで、つい微笑んじゃうんだから」

「いや、全然笑ってない」

 そう言うと、よるは私の頬をつまんだ。そのままぐいっと上に引き上げる。

「ぬぁにすふぅん! (何するの!)」

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