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【よる】⑤
「?」
違和感が襲いかかってくる。部屋が変わっている?
白いシーツと枕の置かれたベッド。革張りのソファー。テレビ。
僕の部屋はたったそれだけの家具の、シンプルな配置だったはずだ。
それが今、猫の柄のシーツを敷いたベッド。ショッキングピンクのソファー。テレビ。窓際には観葉植物。部屋の中心には小さなテーブル。床にはカバンや化粧道具が転がっている。
僕がシャワーを浴びている間に、彼女が模様替えしたのだろうか?
いや、そんな時間は無かったはずだし、物を持ち込むことも考えて、無理に決まっている。
それに何だかこれらは、以前からここにあったかのような佇まいだ。
部屋が変わったことに気を取られていたが、彼女がいない。何だ、これ?
頭が考えるのを放棄し始めた時。ガチャリと鍵の開く音がした。
「んー……ね、……だから」
女の声がする。彼女かと思い、意識をそちらに向けた。
「え」
部屋に入ってきたのは、見知らぬ若い女だった。
女は立ち尽くす僕に目もくれず、テーブルの上に持っていたコンビニの袋を置いた。




