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【よる】④
しばらくすると、微かな寝息が聞こえてきた。無防備な寝顔だ。言っていた通り、昨日あまり寝てないのだろう。
そっとキスをすると、身じろぎをした。しかし、起きる気配は無い。
枕元に置いてある時計を見た。十一時を迎えようとしている。いくら休日とはいえ、ごろごろし過ぎたかな。
彼女の身体をゆっくりと引き離し、毛布でくるむ。
「どこ行くの?」
あくび混じりの声がした。
「シャワー浴びてくる。もう少し寝てて」
「ん……」
またすぐに寝息を立て始めた。それを聞き届けて、風呂場へ向かう。
水温を少し高めに設定して、熱いシャワーを頭から浴びた。風呂場に籠もった冷気で、温まった身体からすぐに熱を奪われる。このあと何をしようか、と考えながら髪を洗い身体を洗った。
タオルで拭いてから服を着て、髪を乾かす。彼女を起こそうとリビングに続く扉を開けた。




