表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いないないふたり  作者: 本間えるは
21/49

【よる】①

 長い時間を生きるというのは、本当に幸せなことなのだろうか?

 友人や愛する人が隣にいるのならともかく。たった一人で生き続けるというのは。

 長い時間を過ごす中で、色々なことについて考えた。

 生きること、死ぬこと。自分のこと、他人のこと。愛のこと。他にも色々なことについて。

 けれど自分が知っていること、学んだこと以上のことは分からなかった。

 問い掛けようにも、話し合おうにも、自分の声は誰にも届かない。

 廃ビルの中で膝を抱えていた。身体を動かさずとも、頭は動く。その内に意識が遠のいていって、気づくと朝だったり夜だったり。

 することは何も無い。だからただ、膝を抱えていた。

 待っていた、という表現はあまりしっくりこない。特定の待ち人がいたわけではないから。

 ただ、自分と同じ人が欲しかった。僕の姿が見えて、声が聞ける人が欲しかった。

 切に願っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ