子守の唄 作者: 火野莠里 掲載日:2017/12/10 此れは子守の唄と云うものだが、子はなかなかに眠らぬものとして、やさしく歌うものである。大人になれば、眠る恐怖は眠らない恐怖には勝らない。然し子供等にとってしてみれば、眠る恐怖のほうが大きいのである。短い唄を、やさしく、語りかけ、漸く子供等は眠る。 子守の唄 なよ竹の撓よる坊や 丹の面して眠る よんべは恐ろし夢をみて 空も白んでくたびれて 坊が眠らば鬼が来て紅の花 坊が眠らばいちもんめ なよ竹の撓よる坊や 丹の面して眠る