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ドラゴンになってものんびり過ごしたい~動物達と気ままにスローライフ~  作者: かいものトカゲ
三章 ビジネスショッピング
73/357

73.お弁当を手作りしてみました

 翌朝。

 いつものようにキュビカと鷹が狩りから帰ってきて、報酬を渡すことから一日が始まる。

 ちなみに今回はいつもの二倍の32体を買い取ることになった。

 昨日は朝の段階で住処に帰っていなかったからな。


 キュビカが今日は昨日分も兼ねて32体狩ってきてもいいか聞いてきたので特別に許可を出したのである。

 もちろん、同一種族を集中して狩らないようにとは釘をさしておいたが。

 そういう所は抜け目ないんだよな、キュビカって。

 まあ昨日キュビカは大金を使ってしまって所持金がないから、お金稼ぎにより執念を持っているだけなのかもしれないけど。


 そういえばイチガから聞いた話によると、キュビカはまだ鷹達の指示に苦戦しているらしい。

 今まで鷹達に大雑把な指示を与えた事はあっても、具体的な指示を与える事がなかったからなかなか上手くいっていないんだとか。

 でもそこは鷹達がうまく調整して、何とか形にはなってきたようだ。

 まだうまく連携するまでには時間がかかりそうではあるが、別に急ぐ必要もないし、それでいいだろう。



 獲物の売却が終わってからはみんなで朝食タイム。

 今回はおにぎりを頼む奴が多いみたいだ。

 まあいつもの事なんだけど。


 キュビカだけはおにぎりに加えてサンドイッチも注文。

 サンドイッチはおにぎりの二倍以上の価値の硬貨が必要だから、みんなの中でちょっとした高級品だ。

 キュビカは他のみんなの誰よりも稼いでいるから、お金の使い方が他のみんなよりも豪快なんだろう。

 元々大食いだから食べ物への投資は惜しまないという所か。


 これでも最近はスペシャルパフェをまた食べたいからか、初期の頃に比べてだいぶ注文する量は減っているんだけどな。

 食べる量自体が減っているからキュビカも痩せているといった所だろう。

 無理なく痩せているのなら、それは良い事だが。


 俺はいつも通り朝のお目覚めセットを注文。

 それを食べないと俺の場合、体が持たないからな。

 キュビカも時々俺と一緒にそういうセットを注文する事もあったりする。


 俺が食べ放題のご飯や味噌汁を中心に食べている頃、ユニが俺の近くにやって来た。



「エンラさん、ちょっと聞きたいんだけど、今大丈夫なんだな?」

「ああ、いいぞ。どうしたんだ?」

「実は今日、オイラ、コリスと遠足に行く事になったんだな」

「おお、それはいいな!」

「それで相談なんだけど、遠足用に何か食べ物を持っていきたいと思うんだな」

「なるほど。それで遠足用に何か良い物がないかって聞きに来たのか?」

「察しが良くて助かるんだな。その通りなんだな。コリスもエンラさんの食べ物好きだから、持って行ってあげると喜ぶと思って……」



 なるほど。

 コリスに喜んでもらう為に美味しい食べ物を持っていきたいという事だな。

 なかなかいい考えじゃないか、ユニ!



「よし、分かった。いつ頃出発するか分かるか?」

「多分一時間後位だと思うんだな。あまりはっきりとは決めてないんだけど。あと、これでお願いすることはできるんだな?」



 ユニはそう言って金貨三枚渡してきた。

 実におにぎり30個分である。

 随分と食べ物に力を入れるみたいだな、ユニ。

 こりゃこの思いに応えない訳にはいかないだろう。



「分かった。これでユニとコリスの分を作ればいいんだな?」

「お願いするのだ。あと、もしお金が足らなかったらコリスの分だけでもいいのだ。自分の分は何とかするのだ」

「そんなに心配しなくても大丈夫だって。俺に任せとけ」



 俺は残った朝のお目覚めセットを急いで完食して、そして家の中へと入っていった。


 さて、ユニに頼まれた遠足に持って行っても美味しい食べ物……何があればいいんだろうか?

 やっぱり遠足の定番といえば、お弁当だな!

 お弁当であれば、多少時間が経っても美味しく食べられるし、まさに遠足にうってつけだろう。

 後はそれをどのように用意するか、だ。


 多分お弁当というカテゴリで調べれば、いくらでも簡単に用意できるだろう。

 だが、それじゃ何だか味気ない。

 せっかく自分の分はなくてもいいから、コリスに喜んでもらいたいとまで言ったユニの為なんだ。

 何かもうちょっと力を入れたものをユニに渡したいな。


 力を入れたお弁当―――それは手作り弁当だな。

 小学生の時とか親が作ってくれたっけ。

 今となってはだいぶ昔の思い出だけどさ。

 でも作ってもらった覚えがあっても、自分で作った事は一度もないんだよな、俺。


 お弁当ってどうやって作ればいいんだろう?

 あと、どういう物が入っていたっけ?

 こりゃ作り方の本みたいなものが必要だな。



@@@@@@@@


 以下の物を購入しました。

 残り所持金 1206326B


 誰でも作れる手作り弁当!  1000B


@@@@@@@@



 ふむふむ……。

 なるほど、これなら俺でも作れそうだな。

 まずは容器から用意しようか。



@@@@@@@@


 以下の物を購入しました。

 残り所持金 1206326B


 弁当箱  2000B

 水筒    500B


@@@@@@@@



 よし、後はこの見本のように具材が入るように、適切な量だけ女神ショッピングで買って―――


 こうして奮闘すること三十分。

 何とかほとんど完成の所まできた。

 必要な量だけの白米の購入とか、ほうれん草のおひたしの購入とかできるから本当に女神ショッピングって便利。

 普通少量の食べ物の販売って割高になる傾向にあるはずだけど、女神様はそんなことしないからな。

 10gしか買わない時はその分だけの料金だけ払えば大丈夫だし。

 女神ショッピングは本当に至れり尽くせりだわ。


 

 さて、後は手作り弁当の仕上げ、キャラクターの絵を作らないとな。

 今回はユニのお弁当にはユニの絵を、コリスのお弁当にはコリスの絵を頑張って作ることに。

 こういった遊び心みたいなものがあった方が面白いだろ、きっと。

 ここは芸術的センスが問われるから慎重にいかなくては――


 さすがに想像して作るのは厳しすぎるな。

 本人がきてもらって作った方が無難だろう。

 ということで……



「急に呼び出してどうしたんだな、エンラさん?」

「ああ、ちょっとユニに用があってな。その辺りでくつろいでじっとしてもらっていてもいいか?」

「? 分かったんだな。何のためか分からないけど、じっとしているんだな」



 うん、何も聞かないでそうしてくれると助かるわ。

 ということで俺はユニに見られないように後ろ向きでお弁当の絵を作り始める。

 ちょこちょことユニの姿を確認して微修正は怠らずにな。

 ちなみに絵を作るための細かい海苔とかそういう類の物も全て女神ショッピングで買えます。

 うん、わざわざ海苔を細かく切るなんて事をしなくてもいいから便利だ。


 十数分ほどかけて何とかユニのお弁当は完成。

 出来に関しては――まあ、それなりだと言っておこう。

 多分ギリギリ、みんなユニだと分かると思うんだ。

 お弁当の絵って思った以上に難しいな、おい。



 残るはコリスの分だが――コリスをここに呼ぶ訳にはいかないよな。

 という事で、女神ショッピングでリスのぬいぐるみを購入する事に。

 そしてリスのぬいぐるみを参考に頑張ってお弁当の絵を作ることにした。



 ……出来た!

 うん、これで二人ともきっと喜んでくれるだろう。

 時間もちょうど一時間かからない位で済んだから何とか間に合ったようだ。



********

四十六日目:残金1197826B

収入:獲物127000B

支出:朝食や弁当材料代など35000B、本1000B、弁当箱2000B、水筒500B、ぬいぐるみ1000B

収支;+87500B

********

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