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ドラゴンになってものんびり過ごしたい~動物達と気ままにスローライフ~  作者: かいものトカゲ
二章 ライフショッピング
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41.今の体重を測ってみました

 そういえばキュビカを一気に重くする技は使えなかったが、軽くする技は使えるんだろうか?

 とりあえずやってみるしかないんだけどな。

 まずは重さ二分の一から。



「ウェイトチェンジ! キュビカさん、体、少しは軽くなったか?」

「いや、全く変化はないのぉ」

「そうなのか。体を軽くする場合でも攻撃とみなされて障壁に阻まれてしまうようだな。なら、少しずつやるしかないか……」



 俺はキュビカが認識して出来ないほどのペースでキュビカの体重を軽くしていった。

 すると時間はかかるものの、次第にキュビカも効果を実感出来てきたようで。



「おお、体が何だか軽くなってきたような気がするのじゃ!」

「いや、まだ動くんじゃないぞ。多分今の重さで体重計に乗ったら体重計が壊れる」

「ムムム、失礼な事言うんじゃな、お主は。まあ、もっと軽くしてくれるというのなら待ってやらんでもないが」

「そうするからもうちょっと待っていてくれ」



 俺はキュビカにウェイトチェンジをかけ続ける。

 そうする事、数十分。

 キュビカの体重をおよそ十分の一まで落とす事が出来た。



「これ位でいいだろう。キュビカさん、これに乗ってみてくれ。さすがにもう立ち上がる事は出来ると思うぞ」

「そうなのか? ……おっ、体が軽い! こんな感覚久しいぞ!」



 そう言った九尾はそこら辺をいきなり走り出した。

 おいおい、いくら体が軽くなったからといってはしゃぐなって!



「キュビカさん、嬉しいのは分かるけど、早く体重計に乗ってくれよ!?」

「おっ、そうじゃったな。つい久し振りに走ってみたくなっての。堪忍してや」



 てへっとした表情を見せてからキュビカは体重計の上に乗った。

 さて、現在のキュビカの体重は―――78kg。

 この表示のままの体重だったら人間基準としても普通なんだけどな。

 だけど実際の体重はこの十倍。

 つまり、780kgもあるのだ。

 そりゃそんなに重いのならキュビカを持ち上げるのも苦労する訳だ。

 鷹達、相当力持ちなんだな。


 ちなみに興味本位で俺が体重計に乗ったら92kgだった。

 その体重は本来の体重のおよそ3%だ。

 つまり本来の俺の体重はおよそ3トン……って嘘だろ!?

 3トンって半端ないな、俺!?


 そりゃあ歩く度に地響きするのも納得だわ……

 3トンの巨体が威圧しながら歩けばそりゃあみんなビビって逃げるわな。

 それを無意識でやっていたんだな、俺。

 何て恐ろしい事だっただろう。

 まあ、それも過去の話だし、気にしない気にしない。



「キュビカさん、やっぱり重いみたいだな」

「……むうっ、でもお主の方が重たいのではないか?」

「ギクッ!? まあ、そういうなよ。なんなら俺と一緒に頑張ってみるか? それなら不公平じゃないだろ?」

「そうじゃな。それならわらわも文句はない」



 俺の場合、キュビカほどの脂肪がないから、あまり体重の変化はないだろうけどな。

 ただ運動不足気味だし、体をちょっと引き締める意味でもキュビカと一緒に頑張るのも悪くはないだろう。


 というか、キュビカに体重計の数字について教えた記憶がないんだが、よく俺の方が重いって分かったな。

 コクリやターガならば分かるかもしれないけどさ。

 キュビカの言い方からして確信を持って言っている訳ではなさそうだったからカマをかけられただけなのかもしれないが。

 キュビカってやっぱり油断できない奴だよな……


 まあその事は置いておいて、ダイエットで大事なのは食事と運動だよな。

 そういえばキュビカってどんな物を食べているんだっけ?



「いきなり聞いて悪いんだが、キュビカさんは普段どういう物を食べているんだ?」

「そうじゃな……鷹が狩ってくるのはウサギが一番多いかのぉ」



 ウサギ、つまりフォレストラビットを食べているって事か。

 俺の所にも獲物としてよく持ってくるからな。


 となると、キュビカはほとんど肉を食べているって事か。

 人間の場合、炭水化物を抑えて肉を多く食べると痩せたりするらしいけど、キュビカの場合、そうはいかなそうだな。

 ほとんど肉食みたいだもの。

 むしろ俺がそんなキュビカにおにぎりとかサンドイッチとか炭水化物をあげていたのってまずくないか!?



「なあ、キュビカさん、ちょっと話があるんだけどいいか?」

「なんじゃ改まって?」

「すまないが、キュビカさんとしばらく取引出来なさそうだわ」



 俺の言葉を聞いてキョトンとするキュビカ。

 俺は何故おにぎりなどをキュビカに食べてもらっては不味いのかを説明した。

 ただでさえ食べる量の多いキュビカは炭水化物なんて摂ったら余計の太る事とかな。

 だが、キュビカはそれでもそれは我慢出来ないと駄々をこね始めた。

 ……まあ、キュビカが俺の仲間になった理由を取り上げるようなものだし、さすがにそれは我慢ならないか。


 ではその炭水化物をとりつつも痩せる方法を考えよう。

 まずオーソドックスなのは運動だな。

 運動すれば脂肪は燃焼され、筋肉量が増えるから痩せる。

 だけどキュビカの場合、運動した分だけ沢山食べそうだからそれだけでは心許ないんだよな。


 だとしたら他にどのような方法があるのか?

 それはキュビカの摂取する栄養を減らすという事だ。

 いくらエネルギーを消費するようになっても、その分摂取するエネルギーか多いと意味がないからな。

 だが、先程のように、おにぎり禁止にするなどの行為はキュビカからの強い反発を招いてしまう。

 恐らく食事量を制限するというのも同様だろう。


 さて、そんな状況でどんな作戦を立てればいいのか?

 実は、この世界の俺だからこそできるある作戦があるのだ。

 それは―――



「分かった。今まで通りの物を食べてもいいし、いつも通り取引もしよう。その代わり、食事前に必ずこういうものを食べてくれよな?」



 俺は少し余っていた米粒のうちの一粒を女神ショッピングで呼び出す。

 そしてその米粒にサイズチェンジをかけ、キュビカと同じ位のサイズまで巨大化させた!



「なんじゃこれは?」

「キュビカさんが好きなおにぎりの米粒のうちの一粒だ。それを俺が巨大化させたっていうところだな」

「そ、そうなのか。これを食事前に食べれば、後は自由にしてよいのじゃな?」

「ああ、構わないぞ」

「それ位ならお安い御用じゃ」



 そう、この巨大米粒を食べてもらうだけで良いのだ。

 一見、先程の炭水化物の摂取量を減らすという事と逆行したような行動に思えるのだが、これでいい。

 何故なら、この米粒一粒はとても巨大に見えるが、これ自体に含まれる炭水化物は元のサイズの物と変わらないだろうからだ。

 つまり、巨大米粒を食べても小さい米粒を一粒食べたのと全く変わらないという事になる。


 かつて俺は自分の体を小さくして食べ物を食べた事がある。

 その時、食べ物を食べた時の満足感は得られたのだが、後々になってひどい空腹感を持つ事となった。

 恐らくそうなった理由が、自分と食べ物の大きさの比率を変えても食べ物自体に含まれる栄養は全く変わらない所にあるのだと思う。


 この性質を上手く利用すれば、最初に巨大米粒をキュビカに食べてもらうことで、早めに満腹感を持ってもらい、食べる量を減らす事ができる。

 巨大米粒の後に普通の食事を取れば、俺みたいに強烈な空腹感に襲われる事はないだろうし、問題ないだろう。


 まあ、これはあくまで俺の仮説だから、間違っているかもしれないが、間違っているならまた別の方法を考えればいいだけだ。



「じゃあまずは運動がてら朝の散歩にでも行こう。キュビカさん、この近くでどこかオススメの場所はあるか?」

「そうじゃのう……確か北の方に行けば綺麗な花畑があるはずじゃ」

「おっ、そうなのか。ならそこに行ってみようぜ」

「ちょっと危険じゃが、それでもよいかのぉ?」

「えっ……? わ、分かった。その代わり責任持って案内してくれよ?」

「そんなに怯えるでない。なに、お主ほどの力があれば心配いらないじゃろう。では、行くとしようかの」



 そう言って何処かへと向かっていくキュビカ。

 俺はコクリ達に留守を託してから、キュビカについて行くことにした。



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十九日目:残金4998298B

収入:なし

支出:なし

収支;+0B

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