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ドラゴンになってものんびり過ごしたい~動物達と気ままにスローライフ~  作者: かいものトカゲ
二章 ライフショッピング
40/357

40.九尾にダイエットしてもらうことにしました

 九尾と鷹達を仲間に受け入れた日の夜。

 見張りの体制がまた変わった。


 外には九尾と鷹達、それとユニが待機。

 そして俺、コクリ、カトカ、ターガがテントの中で休む事になった。

 九尾達が外の安全を見てくれるというのはとても頼もしい事だな。


 ターガは極力特別扱いはしないということだったが、寝る時だけは特別に許してもらうことにした。

 テント人員のうち、一人が起きていれば十分な気もしたが、一応二人体制は維持する事にした。

 一人だと万が一の時に対応しにくいからな。

 外は九尾に任せているとはいえ、念には念を入れておいた方がいいだろう。




 そんな訳で万全を期したおかげか、夜はあっさりと明け、日の光が再び地を照らし始めた。

 さて、今日も一日頑張りますか。


 朝6時頃。

 日の光が差して間もない時、バササッと羽ばたく音が聞こえる。

 何事かと思って外をのぞくと、空には遠くへ飛び立っていく鷹達の後ろ姿が見えた。


 なるほど。

 きっと九尾の食料と交換する為の獲物を鷹達が取りに行ったんだろうな。

 ターガも慌てて、先に飛び立っていった鷹達を追って空を飛んで行った。


 ターガの奴、大丈夫だろうか?

 特別扱いをしないということで、他の鷹と同じような行動、つまり獲物狩りもしないといけなくなった訳だが、ターガはしばらく獲物なんて狩っていないだろうからな。

 無理はするなとは言っているが、ちょっと心配になる。



「エンラ、そんなにターガが心配かの?」

「ああ、俺と過ごすようになってからターガには狩りを一度もさせてないからな。そりゃ心配にもなるだろ」



 声をかけてきたのは九尾だ。

 九尾が鷹達に指示を出してくれているんだろうから、起きているとは思ってはいたのだが、本当に早起きだな、九尾さん。

 ちなみに鷹達には指示は九尾に一任してあるから基本的に九尾の指示に従うよう伝えてある。

 俺が直接指示するよりも鷹の扱いに慣れている九尾が指示した方が効率が良いだろうしな。


 俺はテントから出て、いつもの大きさや重さに戻してから九尾の隣に座った。



「ブランクがあるのじゃから、そう簡単に感覚は取り戻せないじゃろうな。ただ、他の鷹達にはターガをサポートするように頼んでおいたから心配は不要じゃろう。なに、徐々にできるようになる」

「そうなのか。気を遣わせて悪いな、九尾さん」

「気にするでない。それより、わらわの事はキュビカと呼べといったはずじゃが?」

「あっ、悪い! キュビカさん!?」



 今まで九尾とずっと呼んできたからか、なかなか新しい名前に慣れないな。

 自分で決めた名前だっていうのにさ。



「そういえばキュビカさんって普段は何しているんだ? 食料などは全部鷹達が取りに行ってくれるんだろ?」

「そうじゃな……わらわはいざという時に備えて英気を養っておる」

「ほう……つまり、何もしていないっていうことだな?」

「え、英気を養っておるのじゃ。サボってなどおらぬぞ! わらわがおらぬとこの地の平穏は守られぬからな!」



 はいはい。

 キュビカ様はエリアボス様ですものね。

 ―――結局何もしてないってことじゃねえかよ。


 とはいえ、俺もこの世界に来てから何かをする訳でもないんだよな。

 リス達が来ている時は日本語を教える位か。

 でももうほとんどリスやコクリ達は日本語話せちゃってるし、そこまで教えることもなくなってきたんだよな。

 今は読み方よりも書き方を教えることの方が多い位だしさ。



「英気を養うのも立派の仕事だとは思うけど、エリアボスとして、エリア内の生物がどのように暮らしているのか把握するのも仕事の一つなんじゃないか?」

「うっ!? 鋭い所をついてくるのぅ。そうしたいのはやまやまじゃが、何しろこんな体じゃ。自力で歩くこともままならぬわ」



 うーん、確かにな。

 体がまんまるすぎて、九つある尻尾も飾りにしか見えないし、手足に至っては体に埋もれてしまってよく見えない。

 キュビカは攻撃する時も食事をするときも口を使うから、手を使う所を見たことがないんだよな。 



「分かった。つまりもう少し動きやすい体になれば外を見回ろうと思っているんだな?」

「もしそうなればじゃがな。まあ無理だと思うがのぉ」

「やる前から諦めてどうするんだよ。やってみなきゃどうなるか分からないだろ?」

「やってみなきゃ分からないとは言うが、どうやればいいんじゃ?」

「あっ、そこからなのか。……仕方ない。こうなったら俺がキュビカさんを痩せさせてやる。名付けてキュビカスリム化プロデュース大作戦! 略してQSPS!」

「お主がわらわを痩せさせるじゃと? まさか食事抜きなんてことをする訳ではあるまいな!? そんな事は許さぬぞ!」

「まさか。ちゃんと食事もとってもらうって。そうしないと死んじまうだろ。体にも良くないしさ」

「うむぅ……それならいいんじゃが」



 キュビカはむーっとふくれ面をして俺を睨んでくる。

 そんな顔するなって。

 別に短期間に一気に痩せるような過酷な作戦にするつもりはねえから。

 無理なく少しずつ痩せるのがダイエットの理想とは聞くからな。


 短期間に一気に痩せた場合、身体に負担がかかるだけでなく、リバウンドしやすいから良くない事が多いらしい。

 それは人間の話ではあるが、九尾だってそんな大差はないだろう。

 急激な体の変化は良くない事に変わりはない事は想像できるしな。

 少しずつ、でも確実にキュビカを痩せさせなくてはな。


 さて、これからQSPSを始める訳だが、その為にはいくつか道具が必要だ。

 ダイエット系の品物を検索するにはあれで良いだろうな。



@@@@@@@@ 


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 うん、やっぱり出た。

 さて、とりあえずはこれから始めないとな。



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 ダイエットするにはまず現状を知る必要がある。

 今がどうなっているのかを計らないと、痩せたのかどうかもよく分からないからな。



「キュビカさん、この上に乗ってみてくれ」

「なんじゃ、それは?」

「今のキュビカさんの重さを測るものだ。今の重さを測ってそれを目安に少しずつ痩せられるよう頑張っていくのさ」

「なるほどのぉ。用途は分かったのじゃが、わらわは自力では移動できん。測るのならお主がそれをわらわの体の下に置くがよい」



 そういえばキュビカ、動けないんだったな。

 というか、そんな状態の相手に乗られたら多分体重計壊れるよな。

 常識的に考えて。


 ここはウェイトチェンジをかけてキュビカの体重を何分の一かにしてから体重計に乗ってもらうとするか。



「いや、その必要はない。今から俺はキュビカさんに体重を軽くする技を使う。だからキュビカさんは自力で体重計の上まで移動出来るようになるはずだぞ」

「なるほどのぉ。前にわらわに施した重くなる術と逆効果の術を使用するって訳じゃな。いいじゃろう、やってみるがよい」



 理解が早くて何よりだ。

 まあ正確にいえばウェイトチェンジっていう全く同じ技を使っているだけなんだけどな。

 さて、早速キュビカさんにウェイトチェンジをかけてみますか。



********

十九日目:残金4998298B

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支出:体重計5000B

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