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ドラゴンになってものんびり過ごしたい~動物達と気ままにスローライフ~  作者: かいものトカゲ
二章 ライフショッピング
24/357

24.体の大きさを変えられるようになりました

「ねえ、エンラ、起きて」



 コクリの声だ。

 寝ている途中に起こしにくるなんて何かあったんだろうか?

 特に慌てている様子でもなさそうだが。

 眠い目をこすりながら俺はむくっと起き上がる。



「どうした、コクリ?」

「もうそろそろ寝てもいいかしら? さすがに眠くなってきたわ……」



 辺りを見渡すと、まだだいぶ薄暗い。

 それもそのはず。

 黒く分厚い雲が空一面に広がっており、日の光が遮られているのだから。

 朝はとっくに迎えていたのだが、全然明るくならなかったので、つい寝すぎてしまったようだ。

 コクリはその間ずっと見張ってくれていたということだし、悪いことしたな……



「寝すぎてすまなかったな。ありがとう、ゆっくり休んでくれ」

「ええ、そうさせてもらうわ……」



 コクリはそう言って横になるとぐっすりと眠り始めた。


 俺は一体どれ位寝ていたんだろうな?

 身につけている時計を見ると、時刻は11:20を表示している。

 どうやら昼間まで寝てしまったようだ。

 お目覚めセットも食べられない時間だしな。



 ちなみに鷹のターガは木の枝にとまったままウトウトしていた。

 ……多分コクリよりも先に眠りに落ちたんだろうな。

 まあ鷹は元々昼に活動する動物だし、仕方ないか。



 さて、今日は何するかな……

 この雲の様子を見る限り、近いうちに一雨きそうだ。

 何か雨宿りできるものがあった方がいいかもしれない。


 近くの木で雨宿りしてもいいんだが、それじゃ木の隙間から水をどうしてもかぶってしまうからな。

 せっかくこの辺りを拠点にしているんだし、何か建物みたいなものを作ってもいいかもしれない。


 ただ、俺も入れるほどの建物となると相当巨大なものになってしまうんだよな。

 人間の建物をもし購入したとして、コクリやターガが入れても俺だけ入れないことになってしまう。


 ……いや、待てよ?

 ウェイトチェンジという重さを変える技があるんなら、大きさ自体を変える技もあるんじゃないか!?

 ちょっと女神ショッピングで検索してみるか。



@@@@@@@@ 


 どの大きさを変える方法をお買い求めですか?

 残り所持金 62698B


おすすめ順 62件中5件表示


 変身魔法           14000000B

 サイズチェンジ           30000B

 1ヶ月で8kg痩せる!炭水化物ダイエット 1800B

 歩数計                1000B

 体重計                5000B


@@@@@@@@



 なんかだいぶ見た事あるラインナップなんだが……

 まあ、理屈は分かるよ?

 痩せれば軽くなるだけでなく、少し体もスリムになるもんな。

 だからといって大きさを変える方法でダイエットが出てくるとは予想外だわ。



 だけど、だからこそ、俺に何が必要かは一目瞭然だよな。

 俺が買うべきなのはサイズチェンジというものだろう。

 多分それはウェイトチェンジのサイズ版で、サイズを自在に変える事ができる技なんだと思う。

 ただちょっと不思議なのは、サイズが変わると自然と重さが変わる気がするのだが、どうして重さを変えるラインナップに表示されなかったんだろう?

 まさか、大きさが変わっても重さは変わらないっていうのか!?

 ウェイトチェンジも見た目全く変わらずに重さだけが変わっていたもんな……

 ま、まあ実際にやってみれば分かるだろう。



 俺はサイズチェンジを購入し、そして自分が小さくなるよう念じてみた。

 するとみるみるうちに目線が下がっていく!

 ある程度で止まるよう念じると、そのサイズで安定させる事が出来た。

 ちなみにこの小さくなった状態のままウェイトチェンジを使う事も可能らしく、空に浮くほど軽くしたり、ずっしりと体を重くする事も可能だった。

 そしてサイズの変化によって重さは変わらないらしく、小さいサイズでちょうど良い重さにしてから元のサイズに戻すとフワッと体が風に流されそうになったのだ。


 これ、ウェイトチェンジはともかく、サイズチェンジはウェイトチェンジなしじゃ使い物にならないよな。

 だってサイズを大きくすると、体に対して重さが足りなくて動きにくいし、小さくすると、今度は重すぎて全然動けなくなりそうなのだから。

 ……運が良かったんだな、俺。

 ウェイトチェンジを先にとってて良かったわ。



 サイズチェンジの使い勝手を確かめ終わった俺は、自分の体のサイズと重さに元に戻すことに。

 あっ、もちろん重さは地響きしない軽い方の体重に戻すということだ。



 さて、今度は雨宿りに使う建物だな。

 果たして建物はいくらするのかなー?



@@@@@@@@


 どの雨宿りができる建物をお買い求めですか?

 残り所持金 32698B


おすすめ順 524679件中5件表示


 コンクリート一戸建て新築 50000000B

 木造一戸建て新築     45000000B

 レンガ造り一戸建て新築  40000000B

 石造り一戸建て新築    20000000B

 わらの家一戸建て新築   10000000B


@@@@@@@@



 うわっ、やっぱり高いわ………

 というか、色んな造りの家を買えるみたいだな。

 石造りとか、日本じゃ見られないヨーロッパ風の家も買えるのか。

 一回住んでみたいけど、石造りじゃ地震に弱いって聞いたことあるし、ここが地震の起きない土地かどうか分からないから安易に建てるのは禁物だな。

 ……まあ心配しなくてもそんな家を買えるほどの大金は持ち合わせてはおりませんが。


 ここは安い順に並べていこうか。



@@@@@@@@


 どの雨宿りができる建物をお買い求めですか?

 残り所持金 32698B


安い順 524679件中5件表示


 コンクリート一戸建て築100年 1B

 コンクリート一戸建て築99年  1B

 コンクリート一戸建て築98年  1B

 コンクリート一戸建て築97年  1B

 コンクリート一戸建て築96年  1B


@@@@@@@@



 むむむ、築100年ってほぼ廃屋じゃねーかよ!?

 建てたはいいが、すぐに壊れるのは勘弁だぞ。

 粗大ゴミが増えるだけになってしまうからな……


 安い順もうまく機能してくれなさそうだ。

 やっぱり建物にはそれなりの予算がないとまともな物がないのかもしれない。

 うーん、それなら10000B位はみた方がいいかな。


 そこで10000B以内と指定しておすすめ順に並べてみた所、布テントというものが出てきた。

 他の物は築〇〇〇年などとても日持ちしそうにないものばかりなので、布テントが自然と目に入ったのだ。

 テントであれば、持ち運びもできるし、万が一の時にも安心だろう。

 この場にずっと安心して住めるとは限らないからな。

 という事で、布テントを一つ購入しようか。



@@@@@@@@


 以下の物を購入しました。

 残り所持金 29698B


 布テント  3000B


@@@@@@@@




 その表記が出た途端、布の生地と木の棒、ロープみたいなものが現れた。

 えっ……?

 布テントって、まさか自分が一から作るの?

 てっきり完成された物が出てくると思っていたんだが……

 俺、テントなんて作った事ないんだけど、一体どうすればいいっていうんだ!?


 途方にくれている俺の目の前に一枚の紙が舞い落ちてきた。

 なんだこんな所に急に紙が?

 疑問に思った俺はその紙を拾い上げて中身を見てみた。

 すると、その紙にはテントの組み立て方みたいなものが図で説明されているではないか!


 なんだよ、女神ったら驚かせやがって。

 それにしても説明書だけ後で現れるなんてことあるんだな。

 今までは注文したらすぐに物が現れていたのに。

 まさか元々は説明書なんてないから、女神が後から送ってくれたとかそういう説もあるのか!?

 ……やっぱり女神ショッピングって謎多いよな。


 考えても仕方ないし、早速布テントの組み立てに取り掛かりますか!

 雨が降る前に終わらせるように頑張ろっと。



 俺は木の棒を地面に刺したりして、説明書通りにテントの設置を進めた。

 すると近くからカサカサっと音がする。

 近付く三つの気配、といえば……



「その辺にいるのはカリス達か?」

「おっ、エンラさん、よく気付いたな! そうだ、カリスだぞ!」



 そう声が聞こえると、茂みから三匹のリス達がやってきた。

 手には木の実を持っているからおにぎりとの交換かな?



「木の実をおにぎりと交換するか?」

「おっ、さすがはエンラさんだ、察しがいいな! 早速交換をお願いしてもいいか?」

「ああ、もちろんだとも」



 俺はリス達からアレノスナッツを三つ受け取り、代わりに三つおにぎりを購入して渡した。

 ナッツはとりあえずバッグにしまう事に。

 そろそろたまってきたから早めに殻を割って売却しないとな。


 リス達は俺から買ったおにぎりを食べながら、作り途中のテントを興味深そうに眺めている。



「これはなんだろう? 美味しいのかなぁ?」

「こらこら、これは食べ物じゃないぞ。テントと言って、俺の住処になる予定なんだ」

「ここがエンラさんのお家になるのぉ? でも小さすぎるよぉ……?」

「はは、確かに今のままならそうだな。ちょっと見てろよ?」



 コリスの言う通り、今の俺ではテント以上の大きさの体をしているので中に入る事は出来ない。

 でも、あの技を使えば……



「おおっ!? え、エンラさんが小さくなってく!?」



 サイズチェンジを使った俺はテントに入れるほどの大きさまで体を小さくした。

 それでも他のみんなよりもだいぶ大きいのだが。



「スゴいな、一体どんな理屈でそんな事出来るんだ!?」

「どうだろう?実は俺もよく分かっていないんだよな」

「小さくなったり大きくなったりも自由自在なのぉ?」

「ああ、そうだぞ。だから例えばこんな事だって出来るんだぜ?」



 俺はそう言うと、自身の体をさらに小さくしていく。

 すると、目の前には俺と同じサイズの三匹のリスの姿が!



「おおっ! エンラさんが小っちゃい!」

「なんだか同じ大きさで親近感が湧くよねぇ」

「すごく親しみやすく見えるよぉ……」



 リス達は不思議そうに俺をジロジロ見てくる。

 まあ見上げるほどに大きかったドラゴンが、今や自分達と同じ大きさになっていたらそりゃ誰でも気になるよな。


 ずっとこうしていてもいいのだが、まだテントを建て終わってはいないので、作業に戻る為に元の大きさへと戻した。



「あっ、元に戻った!」

「ふふっ、面白かっただろ? 俺が小さくなってさ」

「うん! 出来ればもっとさっきのエンラさんを見ていたかったんだけどなぁ」

「わたしも……」

「テント作り終わって中に入る時にまたそうしてやるからもうちょっと待ってくれな?」

「「わーい!」」



 俺の返事を聞いて喜ぶリス達。

 大きさが同じサイズになってより親近感を持ってもらえたのかな?

 理由はともかく、反応は上々のようでよかった。


 さて、さっさとテント作りに取り掛からなくては。



********

六日目:残金29398B

収入:なし

支出:サイズチェンジ30000B、布テント3000B、おにぎり300B

収支;ー33300B

********

※アレノスナッツ三個はバッグに収納

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